産業・技術

-関西3空港でのSDGsへの取り組み-

産業・技術

産学連携による省エネ空調システムの実証試験

産学連携による省エネ空調システムの実証試験

環境省の委託事業として、神戸大学と共同でKIXの第2ターミナルビルで省エネ空調システムの実証事業を行っています。

AIやセンシング技術※1を活用した高度な空調技術(AIスマート空調)で、空調に使用するエネルギー量を50%削減し、CO2を減らすことを目的としています。さらに、AIスマート空調技術に空気浄化システムを組み合わせることによって、省エネルギーと感染症対策を同時に実現することができます。

※1 センサーやカメラなどを利用して、様々な情報を計測する技術

そらやん

空港以外の色々な機関とも連携して知恵を出し合うのはとっても素敵なことやん♪

KIXでは色々なロボットが活躍しています!

KIXでは色々なロボットが活躍しています!

お客さまにより快適に安心して空港をご利用いただくために、KIXでは色々なロボットが活躍しています。

警備ロボット「セコムロボットX2」は、搭載したカメラで様々な画像監視を行っています。巡回後は定められた待機位置で停止し、充電しながら周囲の監視も行っています。おしゃべりもとても上手です。
お掃除を担当するロボットもいます。清掃するエリアの運転内容を記憶させることができるため、ターミナルビル内の自動清掃が可能です。
どちらのロボットもお客さまや物との衝突を回避するセンサーが搭載されているので、ぶつかる心配はありません。
また、新型コロナウイルス感染症対策として、2021年9月にPCR検査ロボットシステム※1も導入されました。1日最大2,500もの検体を自動で検査することができ、検査受付から最短3時間で陰性証明書を発行することが可能です。

2021年9月より第1ターミナルビル2Fにある「近畿大学医学部 関西国際空港クリニック」で、2021年12月より第1ターミナルビル4Fにオープンした「医療法人友広会 関西国際空港PCR検査クリニック」でこのPCRロボットを活用してPCR検査を実施しています。

KIXをご利用の際は、色々な「はたらくロボット」との出会いも楽しんでくださいね♪

※1 本取り組みは、近大関西国際空港クリニックと川崎重工業株式会社による共同事業です。

そらやん

お客さまの安全と快適を守るロボットたち、とってもかっこいいやん!

ワクチン輸送にも貢献しています

ワクチン輸送にも貢献しています

KIXには、空港内上屋としては⽇本ではじめての『医薬品』専⽤の定温倉庫「KIX-Medica(キックス・メディカ)」があります。
医薬品の品質を維持するためには、単に低い温度にすればいいわけではなく、それぞれの医薬品に合わせた一定の温度を保って医薬品の品質が変わらないようにする必要があります。KIXでは、高度技術と品質管理のもと、このクールチェーン輸送を実現しているのです。

医薬品の中でも、特に厳密な温度管理など特に高度な取り扱いが求められる新型コロナウイルス感染症ワクチン。 国内最初の窓口になる空港において、安全・確実・迅速な輸送を関係者と協力して行っています。航空機の運航状況や天候など様々なリスクを想定し、いかなる場合でもスムーズな輸送ができるよう万全の体制を整えています。
一刻も早く以前の社会環境・生活に戻れるよう、KIXはこれからも社会インフラとして貢献し続けます。

そらやん

さすが「くすりの街」大阪にあるKIXやん♪ 私たちのもとにお薬が安全な状態で届いているのは、色々な人たちの協力のおかげやん。

第1ターミナルビル​ リノベーションプロジェクト進行中

第1ターミナルビル​ リノベーションプロジェクト進行中

関西国際空港は現在、1994年の開港以来初めてとなる大規模改修工事に取り組んでいます。

近年の訪日外国人の急激な増加を受けて、第1ターミナルビルをリノベーションし、お客さまの旅がさらにスムーズで快適に。​ また、「日本らしさ」「関西らしさ」を意識した空間デザインで、より魅力的でワクワクする空港体験をご提供します。

映像でご覧いただけます Youtube

そらやん

2022年秋には国内線エリアがリニューアルオープン、2025年に開催される大阪・関西万博の時には、生まれ変わったKIXに会えるやん!​

KIXの不同沈下対策​ ~ジャッキアップ技術~

ジャッキアップ技術
ジャッキアップ技術

KIXは海の上に作られた空港なので、開港から20年以上経った現在も年間数センチ程度の割合で沈下を続けています。そもそも沈下することを予測して作られているのです。
土地が均一に沈下すれば空港施設の構造や機能への影響はありませんが、場所によって沈下量が違う場合(不同沈下)、構造物にゆがみが出るなどの問題が発生します。
特に、建物は大変デリケートなので、ほんのわずかな不同沈下も構造に影響を与えます。そこでとられている対策が「ジャッキアップ」です。

不同沈下でわずかに建物に傾きが出てきた場合に、建物の1本1本の柱をジャッキで持ち上げて鉄板のプレートを挟み、建物の傾きを調整するしくみです。第1ターミナルビルには、900本の柱がありますが、それぞれの柱の沈下を自動的に計測して、どの柱を上げればよいか決めて、現在は数年に1回のペースでジャッキアップを行っています。

そらやん

24時間空港の安全を守るために、​沈下対策はとっても大切な役割を果たしているやん。

技術者の知恵を集結させた災害対策工事

技術者の知恵を集結させた災害対策工事

KIXは2018年の台風21号で大規模な浸水被害を受けました。二度とこのような被害を繰り返さないよう、技術者の知恵を集結させた様々な防災対策工事に取り組んでおり、ハード面の対策は2021年10月に終了しています。​

越波対策​
6kmにもおよぶ1期島の護岸を最大2.7m嵩上げしました。また越波が大きかった東側と南側の護岸約4.5kmに、1個あたりの重さが12-20トンの消波ブロックを約40,000個設置しています。これにより、2018年の台風21号と同規模の台風が来襲しても、空港島内への浸水がほとんど発生しないことになります。また護岸の嵩上げに伴い、航空機の安全な運航を確保するために、現在KIXのA滑走路についても嵩上げ工事を行っています。​

浸水被害防止対策​
電源設備は空港機能を維持するためには欠かせません。護岸部において越波対策をしっかり行っていますが、それでも想定外の災害が発生する可能性があります。その災害が起きた場合に、電源設備への浸水を防ぐため、これまで地下にあった電源設備を地上化しました。そのほかにも、万が一のための水の侵入を防ぐための止水板や水密扉など、二重三重の対策をおこなっています。​

以上のハード面の対策だけでなく、危機時に備えた体制の構築、お客さまへ情報発信の強化、お客さま対応の見直しなども行っています。関西エアポートはこれからも、お客さまの安全を最優先に、災害に強い空港づくりに取り組んでまいります。

映像でご覧いただけます Youtube

そらやん

色々な人のたゆまぬ努力が、​安全で安心な空港を支えてるやん!​