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リレーインタビュー旅人に聞いた、次の旅でしたいこと

リレーインタビュー旅人に聞いた、次の旅でしたいこと

伊澤 慶一(Keiichi Izawa)
Interview
|
Vol.
1
Interview
Vol.
1
トラベルエディター
伊澤慶一さん
海外旅行ガイドブック『地球の歩き方』のプロデューサーとして、世界中のガイドブック制作に携わり、自身も60カ国以上を渡り歩いてきた旅人、伊澤慶一さん。「FLY from KANSAI」でもコラム「KIXから、世界のどこまでも」を執筆いただいており、4月1日には自身初となる著書『最高のハワイの過ごし方』を出版されました。これまで毎月のように取材やプライベートで海外に出ていた伊澤さん。新型コロナウイルスの影響で海外旅行が一切できない状況下、今の過ごし方や今後の旅についてお聞きしました。
※ 本インタビューはオンライン取材にて実施いたしました。
伊澤 慶一(Keiichi Izawa) 写真
「去年は息子を連れてハワイへ。今年はサンフランシスコを予定して
いましたが、今はコロナの状況を踏まえ慎重に考えています」
Interview List
「平和あっての海外旅行だと
改めて気づかされた」
実際に伊澤さんのお仕事や旅に、どの程度コロナの影響が出ているのでしょうか?
本当にボロボロです(笑)4月にハワイ、5月にオーストラリア、6月にラスベガスへ出張の予定だったのですが、残念ながらすべてキャンセルになりました。7月にはプライベートでサンフランシスコ行きの航空券を抑えているのですが、おそらくこちらも難しいと思っています。
伊澤 慶一(Keiichi Izawa) 写真
「取材で訪れた、ドバイの砂漠ホテル。旅の魅力を紙やWEB、SNSな
ど幅広く広めるのが僕の仕事です」
伊澤さんは「旅を仕事にする」というテーマで講演などもされていますが、具体的にはどんなお仕事が多いのでしょうか?
雑誌の旅特集の企画や編集を行ったり、WEBでの旅連載を執筆したり、あとB to B向けの販促物の制作もやっています。ただ、一緒にお仕事していた観光局や航空会社さんなども、今はクローズしているところが多いですね。今は取材自体ができないので、あがいても仕方がありません。改めて旅というのは、平和の上に成り立っていた、尊い存在であるということに気づかされました。
伊澤 慶一(Keiichi Izawa) 写真
「昨年訪れたジョシュアツリー国立公園。サンセットも見事でした。
旅のない人生は、やはり考えられません」
「今、旅は不要不急。
でも人生を豊かにするためには欠かせない」
そんな中、今はどのように過ごされているのでしょうか?
子供の保育園が休園になってしまったので、育児休暇状態です(笑)ただこれまで旅の魅力を発信してきた者として、こんな状況でも何かできることはないかと思い立ち、先日はインスタグラムで「#本気の妄想ハワイ」という企画を行いました。これは僕がプライベートや取材で撮り溜めた写真を全部掘り起こし、それを組み合わせて5泊7日の架空のハワイ旅行にしたものです。
伊澤 慶一(Keiichi Izawa) 写真
「『本気の妄想ハワイ』のように、旅がもつポジティブなエネルギー
を伝えていきたい。こんな時だからこそ、です」
それは斬新な企画ですね(笑)
ハワイはロックダウン中なので、今世界でハワイを旅している人なんて一人もいない。(※1)これまでは当たり前のように誰かがSNSにハワイ旅行の様子をあげていたのに、それが急になくなり僕自身とても寂しく感じていたんです。そこで、とことんリアルにこだわって妄想して、200本以上ストーリーズに投稿しました。大変でしたが、ハワイ好きの方に「見ているだけで実際にハワイを旅しているみたい!」と言っていただけて、とても多くの反響がありました。今でもアーカイブに残してあるので、よかったら覗いてみてください。リアルさを追求するためにハワイの時差にあわせて朝4時に起きて投稿もしたんですよ(笑)
(※1)この取材は2020年5月1日に行いました。
今は世界中で海外旅行が難しい状況ですが、今後はどうなると思いますか?
当然、今旅は不要不急です。ただ「本気の妄想ハワイ」をやってみて、旅は人が豊かに生きるために必要不可欠であるということを改めて教えられた気がします。過去のハワイの旅を振り返っているうちに暗いニュースで落ち込みがちな気持ちも明るくなったし、早く次の旅に出たい気持ちがますます強くなりました。そして、少しでも早く収束させるために、現状の自粛生活を頑張ろうというポジティブな気持ちになれた。架空とはいえ、これが「旅のチカラ」だと思っています。コロナの収束がいつになるかはわかりませんが、旅行が解禁された暁には、旅ができる喜びを世界中で分かち合う、そんな世の中になってほしいと思います。
伊澤 慶一(Keiichi Izawa) 写真
「カウアイ島でのヘリ取材は一生忘れられない体験でした。いつかネ
イバーアイランドの本も出したいと思っています」
「次の旅では、ハワイの
ネイバーアイランドの
魅力を
掘り下げていきたい」
もし、世界中どこでも海外旅行に行けるようになったとしたら、次はどのような旅をしたいですか?
僕の場合はやっぱりハワイですね。4月1日に『最高のハワイの過ごし方』という本を出版したので、実際にその本をもって取材協力先や現地のカメラマンさんやコーディネーターさんにところへ御礼をしに回りたいと思っています。そのあとはマウイ島やカウアイ島などの離島へ行きたい。オアフ島はこの本のために大量に取材&執筆をしたばかりで、今はちょっとお腹いっぱいなので(笑)自分の視野を広げるためにも、ネイバーアイランドの魅力を掘り下げていきたいと思っています。
伊澤 慶一(Keiichi Izawa) 写真
「カイルアに滞在したときは、朝起きてビーチに行き、買い物したら
夕方はBBQ。その繰り返しだけでしたが、最高に贅沢な時間でした」
伊澤さんにとって、ハワイでのおすすめの旅のスタイルは?
なるべくローカルと同じ楽しみ方をしたいと思っています。ビーチでひたすらのんびりしたり、トレッキングで汗をかいたり。買い物もファーマーズマーケットやローカルデザイナーの店に行き、食事もロコが通う食堂のようなお店で食べるのが好きです。ワイキキは素晴らしい観光地ですが、ハワイには魅力溢れる場所がたくさんあるので、レンタカーやバスでローカルタウンをまわって素顔のハワイに出合ってみて欲しいです。そのあたりの過ごし方のヒントにも著書で紹介しているので、ハワイ好きの方にはぜひ読んでもらえると嬉しいです。
ハワイ以外だと興味があるのはどちらでしょうか?
もともと自分はヨーロッパが好きなので、ヨーロッパで鉄道旅がしたいですね。学生時代はフランスに留学していて、夏休みなどには鉄道パスを使い、バックパックを背負って旅していました。自分にとっての“旅の原点”はヨーロッパにあると言えます。関西国際空港からはヨーロッパへのフライトも豊富なので、まずはパリやミュンヘンなどの大都市へ飛んで、そこから鉄道に乗ってイタリアやクロアチア、オーストリア、ハンガリーなども訪れたいです。(※2)ヨーロッパは国によって景色や町並みが全然違うので、鉄道に乗ってのんびり旅しながら、車窓の変化を楽しむのがおすすめです。地続きのヨーロッパならではの楽しみ方ができます。
(※2)この取材は2020年5月1日に行いました。実際の路線などは変動的になっておりますのでご了承ください。
最後に、こちらのバトンを次の旅人にお繋ぎください。
はい。トラベルライターの窪咲子さんを紹介させていただきます。窪さんは23歳の時、女子ひとり旅で1年8カ月かけて世界一周。これまで訪れた国は計76カ国、まさに旅人中の旅人です。体験もとてもユニークなので、ぜひ次の配信もチェックしてみてくださいね。
Profile
伊澤 慶一(Keiichi Izawa)
伊澤慶一
『地球の歩き方』編集部にて『ホノルルの歩き方』『ハワイ スーパーマーケットマル得完全ガイド』『MAKI’S DEAREST HAWAII(マキ・コニクソン著)』など数々のハワイガイドを手がけ、2017年に独立。現在は、雑誌『OCEANS』や『GOETHE』のハワイ特集、ハワイ州観光局の小冊子制作なども行う。リーズナブル〜高級までホテルリサーチが大好きで、毎日チェックイン&アウトも厭わないハワイおたく。2020年4月には初の著書『最高のハワイの過ごし方』を出版した。
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伊澤慶一さんによる初の著書
『最高のハワイの過ごし方』
をサイン入りで
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書籍紹介
新刊『最高のハワイの過ごし方』(ダイヤモンド・ビッグ社)は、これまで世界中を旅してきた元『地球の歩き方』編集部員で、数多くのハワイ本を手掛けてきた伊澤慶一さんの“本音“&”とっておき“が詰まったガイドブック。 「ハワイで建築巡りしてみない?」 「ローカルタウンの食堂もいいね!」 「おみやげは有名店御用達のこれはどう?」 など、この本で提案しているのは “ちょっとディープに楽しむ“こと。 それが、ハワイの奥深さに出合える秘訣です。
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