知られざる台湾の"今"が詰まった大阪・関西万博パビリオン「TECH WORLD」の魅力とは

2025.6.20

TECH WORLDパビリオン

知られざる台湾の"今"が詰まった大阪・関西万博パビリオン「TECH WORLD」の魅力とは

※本記事は、TECH WORLD パビリオンからの情報提供によるものです。

この記事の目次

五感を揺さぶる「TECH WORLD パビリオン」

大阪・関西万博に出展中の民間パビリオン「TECH WORLD」。西ゲート近くに高くそびえる建物は、台湾の群山に着想を得た「心の山」をコンセプトに設計されました。視覚・聴覚・嗅覚・触覚、そして感性を刺激する体験を通して、台湾の自然や文化、テクノロジーの魅力を旅するように巡ることができます。

今回は、台湾のさまざまな魅力が詰まったパビリオンの全容をご紹介。パビリオンを体験して「台湾に行きたい!」と思った方のために、観光情報もお届けします。

※本記事は、TECH WORLD パビリオンからの情報提供によるものです。

豊かな生態系を迫力の映像空間で体感する「ライフ劇場」

まず、エントランスではガイドさんの案内に従って、スマートブレスレットを装着します。このブレスレットは館内を歩くための重要なアイテム。どんな仕掛けがあるのかは、入ってからのお楽しみです。

扉の向こうに足を踏み入れるとそこは「ライフ劇場」。巨木をイメージしたスクリーンと、それを取り囲むようにタブレットの映像システムが広がります。

劇場に配置されたタブレットの数はなんと560台!タブレット1台1台がスクリーンに連動した動きを見せ、まるで生きているかのような演出に。最新のインタラクション統合システムが圧巻の映像表現を生み出します。地殻の隆起や氷河期の生物の南下を経て、多様な生命のつながりが生み出される――そんな壮大な映像ショーが繰り広げられます。

ショーの後は、ぜひタブレットに触れてみてください。指先の動きに合わせて、色鮮やかな蝶がタブレットからスクリーンへと優雅に飛び交う幻想的な映像が広がります。台湾は固有種の蝶が多数生息していることで知られている島。独自の美しい自然を感じられます。

劇場での体験を終えたら、巨木の中心にあるエレベーターに乗って次のエリアへと向かいましょう。

人と自然のつながりを知る「ネイチャー劇場」は臨場感あふれる感動的な仕掛けが満載

1階の「ライフ劇場」の巨木の内部をエレベーターで4階まで昇ると、そこは「ネイチャー劇場」です。

360度を覆い尽くすスクリーンに、台湾で最も高い玉山をモチーフにした映像が映し出されます。日本語、中国語、英語のそれぞれの言葉が波打ち山から水へと変化すると、映像に合わせてスモークが吹き出し、心地よい森の香りがあたりを満たします。やがて映像は宇宙へとつながり、台湾の文化と自然の調和を感じられる壮大なストーリーが展開されていきます。

次のエリアへ向かう「ランの道」には、胡蝶蘭の花が並んでいます。日本ではお祝いの花としても親しまれていますが、台湾でも大切にされており、「蘭の島」と呼ばれるほど各地で咲き誇っています。平地から高山まで多様な環境に自生する蘭は、台湾の重要な産業のひとつでもあり、世界市場に流通する蘭のおよそ3分の1が台湾産というのには驚きです。

館内に展示されている蘭は、真っ白な花だけではなく、ピンクやブルー、万博のロゴがあしらわれたものも見られます。実は、これらは台湾独自のナノスプレー技術で染められており、花を傷めることなく、むしろ寿命を延ばす効果があるそうです。蘭の花の間に置かれた透明なマイクロLEDには、台湾固有種のコウトウキシタアゲハのリアルな映像が花の間を飛び交っています。

さらに進むと、小さな光が無数に舞う「ホタルの道」を通り抜けます。台湾はホタルの生息地として知られ、鑑賞スポットも豊富。現地でホタルと触れ合っているような、夢心地の空間を歩きます。

「都市の絵巻₋時代を超えた風景」はインタラクティブなアート・ミュージアム

3階の「AIギャラリー」には、テクノロジーと芸術が融合した不思議な世界が広がります。世界最高水準の色彩再現技術を備えたアートディスプレイが、美術館や博物館で名画を鑑賞しているかのような感動をもたらしてくれます。

最新技術を支える半導体に想いを馳せる「フューチャー劇場」

2階の「フューチャー劇場」は、台湾の半導体技術が主役となるエリアです。台湾は先進半導体チップ生産で世界のトップシェアを誇り、現代社会を支える重要な役割を担っています。

私たちは、生活の中で1日どれぐらいの半導体ICチップに触れているか、想像したことはありますか?「フューチャー劇場」に続く道の壁面には、その答えがイラストで描かれています。スマートフォンや家電製品に使われている半導体ICチップの数にきっと驚くことでしょう。さらに、これまで体験してきた館内の展示にも実は驚くほど多くの半導体チップが使われていることに気づかされます。

「フューチャー劇場」では、半導体チップの映像がモザイク状に並ぶモニターに手をかざしてみると、手の動きに反応して画面がきらめき、新しい世界が広がります。そこでは未来の少女とロボットとの対話を通じて、半導体チップの技術と未来の物語が展開されます。果たして、どんな未来が待っているのでしょうか。続きは劇場のダイナミックな映像で確かめてみてください。

展示でときめいた"心"が導く台湾旅のおすすめスポット

ガイドツアーもいよいよ終盤。所定の場所でスマートブレスレットをかざすと、館内を巡っていた間の心拍数が計測されます。

心拍数をもとに「一番心ときめいた場所」を判定し、その結果をもとに、あなただけの台湾での特別な旅が提案されます。自然や文化、技術など、多角的な視点から台湾の魅力を探検するガイドツアーは、台湾の魅力的なスポットの数々に想いを馳せてフィナーレを迎えます。

ガイドツアーが終わると、台湾の名産品にちなんだイラストやTECH WORLD パビリオンのロゴが入ったグッズなどが、来場者限定プレゼントとして進呈されます。

出口付近には、台湾雑貨やフードがそろうブースもあります。人気のお菓子や台湾茶をおみやげにしたり、かき氷や魯肉飯(ルーローハン)などの本場グルメを味わったりと、旅気分を楽しんでみてください。

万博の次はリアルな旅へ!必ず行きたい台湾のおすすめ3選

大阪・関西万博の「TECH WORLD パビリオン」で台湾へのときめきを感じたら、次は現地を旅してみたいもの。数ある名所やイベントから、おすすめ3つを厳選してご紹介します。

平渓天燈節 (ピンシーティエンドンジエ)

平渓天燈節(スカイランタンフェスティバル)は、台湾北部・新北市平渓地区で旧暦の1月15日(元宵節)に行われる祭りです。かつて山間部に隠れた人々が、盗賊から身を守るため、ランタンを飛ばして安全を確かめ合ったことに由来しています。「天燈」と呼ばれる紙と竹で作られた高さ約1メートルのランタンに健康や家族の幸せなどの願いごとを書き、一年の無事を祈りながら火を灯して夜空へ放ちます。天燈は諸葛孔明が発明したと伝えられ、「祈福灯」や「平和灯」とも呼ばれています。オレンジ色の光を放つ天燈が、一斉に夜空を舞う光景は幻想的です。台湾各地だけではなく、国外からも毎年数万人が訪れる人気のイベントです。

開催時期
旧正月15日(2月頃)
会場
新北市平溪区
料金
無料

北投温泉博物館 (ベイトウウェンチュエンボーウーグアン)

台北市北部にある新北投は、日本統治時代に開発された温泉郷として知られています。赤レンガの洋風建築が目を引く北投温泉博物館は、新北投温泉の歴史を紹介する施設です。1913年に建てられた北投温泉公共浴場を前身とし、設計は台湾総督府を手がけた森山松之助によるもの。和洋折衷の建物内には畳敷きの大広間や公園を見渡せるバルコニーなどを備え、華やかなステンドグラスに囲まれた大浴場も公開されています。ラジウムを含む台湾特産の鉱物「北投石」も見どころです。

北投温泉博物館

住所
台北市北投區中山路二號
営業時間
午前10時~午後6時30分(最終入館 午後5時45分)
定休日
月曜
料金
無料
電話番号
02-2893-9981
URL
https://hotspringmuseum.taipei/jp/

龍虎塔(ロンフーター)

高雄市左営にある湖「蓮池潭」は高雄市内でも人気の観光スポット。柳やハスに囲まれた湖沿いに廟や楼閣が立ち並び、桃源郷のような光景が広がります。1976年に建てられた「龍虎塔」がとくに有名で、ユーモラスな表情の龍と虎が口を開けて待ち構える姿が印象的です。龍から入り、虎の口から出ると、福を得て災いを避けられるとされています。7階建ての塔の内部には仏教説話が描かれた絵画が飾られ、最上階からは蓮池潭を見下ろす絶景が楽しめます。夜間はライトアップされ、闇夜に浮かび上がる龍と虎の姿は迫力満点です。

龍虎塔

住所
高雄市左営区蓮潭路
営業時間
24時間
定休日
なし
料金
無料
電話番号
07-581-9286

さらに詳しく知りたい方は、下記の記事もぜひ参考にしてみてください!

はじめての台湾でも安心!2泊3日の最新モデルコースをご紹介!

https://www.kansai-airport.or.jp/flyfromkansai/destination/taiwan_2023/

台中観光の定番&穴場スポット12選!おすすめのモデルコースも!

https://www.kansai-airport.or.jp/flyfromkansai/destination/taichung_202501/

台南観光の定番&穴場スポット20選!おすすめのモデルコースも!

https://www.kansai-airport.or.jp/flyfromkansai/destination/tainan_202501/

まとめ

飛行機でのアクセスがよく、日本との時差は1時間。台湾は日本人にとって気軽に楽しめる海外旅行先です。関西国際空港と神戸空港からは台湾行の直行便が運航されており、関西圏からのアクセスは抜群。関西国際空港からは台北まで約3時間のフライトで到着し、1日に複数便が運航されているため、旅の計画が立てやすいのも嬉しいポイントです。

日本でも台湾グルメやスイーツの人気が高まっていますが、パビリオンの展示のとおり、まだまだ知られていない魅力もたくさんあります。豊かな自然や歴史ある街並み、最先端の技術が融合した独自の文化など、見どころは尽きません。

TECH WORLD パビリオンで五感を刺激された後は、ぜひ実際の台湾で本場の魅力を体感してみてください。きっと新たな発見と感動が待っています。

※本記事は2025年4月25日現在の情報です。

TECH WORLD パビリオン

場所
大阪・関西万博 西ゲートゾーン W02
開催期間
開催中~2025年10月13日(月)
営業時間
午前9時30分〜午後9時30分(最終入場:午後8時30分)
公式サイト
https://www.expo2025-techworld.com/TechWorld2025/wSite/mp?mp=2
公式SNS
https://www.instagram.com/expo2025_techworld/

RELATED関連記事