
2026.5.27
北海道のほぼ中央に位置する旭川市は、札幌市に次ぐ道内第2の都市です。雄大な大雪山連峰に囲まれた盆地特有の気候をもち、四季が非常にはっきりしていることが特徴といえます。
観光の目玉である旭山動物園をはじめ、豊かな自然をいかしたガーデンや、良質な水から生まれる地酒、ご当地グルメの旭川ラーメンなど、多彩な魅力が詰まっています。旭川駅周辺は再開発により非常に利便性が高く、雨の日でも快適に移動できるショッピングモールや屋内施設も充実しています。
冬の寒さは厳しいものの、さらさらのパウダースノーを楽しめるスキー場や、幻想的な冬のイベントを目的とした観光客も後を絶ちません。北海道観光の拠点として、さらに周辺の美瑛や富良野へ足を伸ばす際の中継地点としても、非常に重要な役割を果たしている街です。
伊丹空港(大阪国際空港)と関西国際空港からは、旭川空港への直行便が季節運航を含めて就航しています。直行便を利用した場合の所要時間は約2時間です。もし直行便の時間が合わない場合は、新千歳空港を経由するルートもあります。
旭川周辺の観光スポットは広範囲に点在しているため、移動は車(レンタカー)がおすすめです。 公共交通機関を待つ時間を気にせず、自分のペースで効率よく絶景スポットを巡ることができるのが最大の魅力です。空港から旭川市街地までは車で約30分。北海道らしい広々とした道路は運転もしやすく、快適なドライブ旅をスタートできます。

旭川観光のベストシーズンは、目的によって異なります。
色鮮やかな花々や爽やかな気候を楽しみたいのであれば、6月から8月の夏季がおすすめです。この時期は「上野ファーム」などのガーデンが見頃を迎え、レンタカーを利用して美瑛や富良野までドライブを楽しむのにも最高の季節といえます。
一方で、北海道らしい雪景色や冬ならではの体験を求めるなら、12月から2月の冬季が最適です。旭山動物園では、冬期限定の「ペンギンの散歩」が実施され、積雪期にしか見ることができない動物たちの生き生きとした姿を観察できます。ただし、冬の旭川は気温が氷点下になることが当たり前ですので、厚手のダウンジャケットや滑りにくい靴など、万全の防寒対策をしてから訪れるようにしてください。
日本最北の動物園として知られる「旭川市旭山動物園」は、動物本来の習性や能力を引き出す「行動展示」で全国的に知られています。円柱の水槽を垂直に泳ぐアザラシや、頭上をダイナミックに移動するオランウータンなど、動物たちの躍動感あふれる姿を間近で見ることができます。
園内は非常に広く、すべての展示をじっくり見て回るための所要時間は、少なくとも3時間から半日ほど確保しておくと安心です。山の斜面にあるため、園内は高低差があります。履き慣れたスニーカーと体温調整ができる服装がおすすめです。
旭川市旭山動物園
旭川を代表する庭園である「上野ファーム」は、英国風の庭園をベースに、北海道の気候に合わせた植物を組み合わせた「北海道ガーデン」として親しまれています。広大な敷地内には、季節ごとに表情を変える美しい花々が咲き誇り、どこを切り取っても絵になる風景が広がっています。
併設されているカフェでは、地元の食材をつかった軽食やスイーツを楽しむこともでき、観光の合間にゆったりとした時間を過ごすのに最適です。
上野ファーム
旭川から車で約1時間ほど南へ移動すると、富良野を象徴する観光名所「ファーム富田」に到着します。ここは日本最大級のラベンダー畑を誇るスポットとして世界的に知られています。
7月上旬~中旬にかけて、斜面一面が紫色に染まる景色は圧巻です。ラベンダーのほかにも多彩な花が植えられており、春から秋にかけて長く楽しめます。
売店で販売されている「ラベンダーソフトクリーム」は、ここでしか味わえない名物ですので、ぜひ試してみてください。
ファーム富田
旭川から車で約45分、美瑛を代表する絶景スポットが「白金青い池」です。水面が鮮やかなコバルトブルーに輝き、立ち枯れたカラマツが幻想的な雰囲気を醸し出しています。
季節や天候、時間帯によって青の色合いが微妙に変化するため、訪れるたびに異なる表情を楽しめるのが魅力といえます。周辺には「白ひげの滝」などの名所もあり、旭川からのドライブコースとして非常に人気があります。
白金青い池
観光の楽しみといえば、その土地ならではの食です。旭川を訪れたら絶対に外せないグルメとお土産を紹介します。
札幌の味噌、函館の塩と並び、北海道三大ラーメンのひとつに数えられるのが「旭川ラーメン」です。その特徴は、豚骨や鶏ガラなどの動物系スープと、煮干しや昆布などの魚介系スープを合わせた「ダブルスープ」にあります。
スープの表面をラードが覆っているため、氷点下の厳しい冬でもスープが冷めにくい工夫がなされています。基本は醤油ベースですが、店によってこだわりが異なるため、いくつか食べ歩きをして好みの味を見つけるのも楽しみのひとつです。
旭川市民のソウルフードとして愛されているのが、若鶏の半身を素焼きにした「新子焼き」です。戦後の食糧難の時代に、栄養価の高い食べ物として広まったといわれています。
パリッと焼かれた皮と、ふっくらジューシーな肉に、甘辛い醤油ダレがたっぷりとかかっています。夕食のおかずとしてはもちろん、お酒のお供としても抜群の人気を誇ります。
旭川は「塩ホルモン」の発祥地といわれており、古くから市民に親しまれてきた焼肉文化があります。かつて養豚業が盛んだった背景から、新鮮な豚のホルモンを手に入れやすかったことが、この文化が根付いた理由のひとつです。
味付けはいたってシンプルに塩とコショウ、さらにニンニクなどで調えられており、素材本来の旨みを存分に味わうことができます。炭火で香ばしく焼き上げたホルモンは、一度食べたら病みつきになる美味しさです。
旭川は、旭山動物園をはじめとする魅力的な観光スポットが点在し、さらに美瑛や富良野といった人気エリアへのアクセスも良好な、北海道観光の要となる街です。
季節ごとに異なる表情を見せる自然や、地元の人々に愛され続ける深い味わいのグルメなど、一度訪れるだけでは語り尽くせない魅力があります。関西からの移動もスムーズに計画できるため、次の休暇には、ぜひ旭川を拠点とした贅沢な北海道の旅を計画してみてください。
※本記事は2026年05月18日現在の情報です。