
2025.11.14
この記事の目次
カンボジアは東南アジアの中心に位置し、かつて栄華を誇った古代クメール王朝の壮大な遺跡群で世界的に知られています。首都プノンペンは政治と経済の中心地ですが、観光のハイライトはシェムリアップにあります。
この街からは、世界遺産に登録されているアンコールワットをはじめ、自然と遺跡が融合したタ・プローム、繊細な彫刻が美しいバンテアイ・スレイなど、数多くの歴史的スポットへアクセス可能です。
市内にはパブストリートやオールドマーケットがあり、グルメや買い物も楽しめるほか、トンレサップ湖では水上生活を体験できます。遺跡・街歩き・自然を一度に味わえるのがカンボジア観光の魅力です。
通貨は米ドルとリエルがあります。米ドルは基本的にどこでも使えるので、米ドルを持参していれば安心。小さな屋台でもほとんどの場所で利用可能です。
また、観光地では英語が通じることも多いです。以前から日本人観光客が多いこともあり、簡単な日本語が通じることもあります。
カンボジアの概要
※リエルは1ドル未満の小額の支払いに使われます
(2025年8月31日時点)
関西国際空港からシェムリアップ・アンコール国際空港(SAI)へは直行便がなく、バンコク・シンガポール・クアラルンプールなどを経由するのが一般的です。所要時間は約9〜12時間。シンガポール航空、タイ国際航空、ベトナム航空など大手キャリアを利用すると乗り継ぎもスムーズです。
2023年開港のシェムリアップ・アンコール国際空港(SAI)は市内から約50km離れており、車で約1時間半。公式シャトルバスは片道約8〜9USD(日本円 約1,180〜1,320円)
、タクシーは約35USD(日本円 約5,150円/1〜3名)です。初めての旅行者はホテル送迎を予約しておくと安心です。

カンボジア観光のベストシーズンは乾季(11月〜3月初旬)。平均最高気温は12月〜2月で約31℃、3月〜5月は約34℃。朝晩は過ごしやすく、日中の遺跡巡りも快適です。
カンボジア観光では、通気性の良い長袖の服がおすすめです。強い日差しを避けるために、帽子や日焼け止めは必須アイテム。また、虫除けスプレーや突然のスコールに備えて携帯用の雨具も用意しておくと安心です。
シェムリアップ観光の理想的な日数は3〜5日間が理想です。
2泊3日でもアンコールワットと市内観光を中心に巡ることができますが、3泊4日であればアンコールワットや市内をよりゆったりと楽しむことができます。さらに4泊5日以上あれば、アンコールワットだけでなく、ベンメリアやバンテアイ・スレイ、トンレサップ湖など、周辺の見どころにも足を延ばすことができるでしょう。短期間でも十分に楽しめますが、日数に余裕を持つことで遺跡以外の体験も満喫できます。
市内の移動には、トゥクトゥクが一般的です。事前にGrabやPassAppといった配車アプリをインストールしておくと、より便利に利用できます。
また、アンコール遺跡群を巡る際は、現地で交渉して1日チャーターすることで、費用を抑えられる場合もあります。
トゥクトゥクなどの単発利用では、料金の相場が変動しやすいため注意が必要です。乗車前に必ず料金を確認し、合意してから出発するようにしましょう。
シェムリアップの水道水は飲用に適していないため、市販のミネラルウォーターを購入するのが安心です。また、氷も衛生面に不安があるため、避けるのが無難。
屋台グルメは旅の醍醐味ですが、生野菜や加熱されていない食品は控え、しっかり加熱された料理を選びましょう。アルコールジェルやウェットティッシュを携帯しておくと良いでしょう。
アンコールワットはカンボジア観光の象徴であり、初めて訪れる人なら必ず体験したいスポットです。歴史的背景から見どころ、観光の実用情報までをお伝えします!
アンコールワットは、12世紀にスールヤヴァルマン2世によって建立されました。元はヒンドゥー教寺院でしたが、後に仏教寺院となり、今も現地の人々の信仰を集めています。世界最大級の宗教建築であり、回廊のレリーフには「乳海攪拌」など壮大な神話が刻まれています。
アンコールワットの見どころには、回廊を彩る壮大なレリーフがあります。特にヒンドゥー神話「乳海攪拌」を描いた場面は必見です。
また、早朝にはアンコールワットの背後から昇る朝日が池に映り込み、幻想的な景観を生み出します。さらに寺院の中心である中央祠堂では、砂岩の塔が放つ圧倒的な存在感と、信仰の象徴として積み重ねられた歴史の重みを間近に感じることができます。
アンコールワット(Angkor Wat)
シェムリアップ市内中心部からアンコールワットまではトゥクトゥクで約15分。ツアーや車チャーターでも訪問可能です。市内のホテルから直接アクセスできるため、短時間でも観光できます。
アンコール遺跡群は共通入場券「アンコールパス」で管理されています。現地のチケットオフィスのほか、オンラインでの購入が可能です。
※午後5時以降に購入すると翌日も有効。当日夕景と翌日の観光に活用できます。
※購入時は顔写真撮影が必要。
アンコールチケットオフィス
遺跡巡りは長時間の歩行となるため、軽くて通気性の良い服装がおすすめ。宗教施設に準じ、肩・膝の露出を避ける服装が求められます。女性はタンクトップやショートパンツは避け、肩や膝を覆う服を選びましょう。帽子・日焼け止め・歩きやすい靴は必須です。
開門は午前5時。朝日観賞は最も人気がありますが、混雑しやすい時間帯です。比較的ゆっくりと観光を楽しみたい方には、午後の訪問がおすすめです。夕陽を背にしたアンコールワットは、幻想的なシルエットとなって訪れる人々を魅了します。
効率よく観光するなら、午前の涼しい時間帯に入場し、回廊 → 第三回廊 → 外観撮影の順で巡ると、所要時間は約3時間です。
朝日観賞を含める場合は、午前4時台にホテルを出発(片道約15分)→ 待機時間を含めて約5時間が目安です。
ガイド同行の場合は、解説時間が加わるため、追加で60〜90分程度を見込んでください。
中央祠堂では人数制限や服装チェックがあるため、待ち時間が生じることもあります。
午後は暑さが厳しくなるため、休憩を挟みながら夕景まで観賞する場合は、合計で6〜8時間を想定すると安心です。
水分補給や日陰での小休止を計画に入れておくと、より快適に観光を楽しめます。
アンコールトムはかつて王都として栄えた壮大な城郭都市で、その中心にあるバイヨン寺院は四面仏像で有名です。穏やかな微笑みを浮かべた巨大な石像が四方を向き、「クメールの微笑」と呼ばれる独特の表情は訪れる人々を魅了します。市内からはトゥクトゥクで約20分とアクセスしやすく、アンコールパスで入場可能です。観光ルートに組み込みやすく、アンコールワットと並び日本人観光客にも根強い人気があります。遺跡群を代表する必見スポットのひとつです。
アンコールトム(Angkor Thom)
バンテアイ・スレイは「東洋のモナリザ」と称される美しいレリーフで有名な、小規模ながら人気の高い遺跡です。赤色砂岩を用いた繊細な彫刻は女性的な優雅さを感じさせ、他の大規模寺院とは異なる魅力があります。市内から車で約1時間と少し距離がありますが、その芸術性の高さから多くの観光客が足を運びます。小ぶりながらも装飾の精緻さが際立ち、日本人観光客からも「一番印象に残った遺跡」として挙げられることが多い、文化的価値の高いスポットです。
バンテアイ・スレイ(Banteay Srei)
タ・プロームは巨大なガジュマルの樹木が遺跡を覆い尽くす光景で知られ、自然と遺跡が共存する姿が圧巻です。映画『トゥームレイダー』のロケ地としても有名で、映画ファンにも人気。石造建築を締め付けるように成長する根は、時間の流れと自然の力を象徴しており、訪れる人々を圧倒します。シェムリアップ市内から約30分でアクセスでき、観光ルートに加えやすいのも魅力です。幻想的でフォトジェニックなスポットとして、日本人旅行者からも高い支持を集めています。
タ・プローム(Ta Prohm)
ベンメリアは、スタジオジブリの映画に出てくる天空の城を彷彿とさせる神秘的な遺跡として有名です。未修復のまま残された寺院に苔や樹木が絡みつき、自然と一体化した風景は冒険心をかき立てます。市内から車で約1時間半とやや距離がありますが、ツアーで訪れる観光客に人気です。崩れかけた石造建築を歩きながら探検気分を味わえるのも魅力。日本人観光客の中には「まるで映画の世界」と感動する声も多く、フォトジェニックな体験を求める方におすすめのスポットです。
ベンメリア(Beng Mealea)
※単独チケット:10USD(日本円 約1,470円)
トンレサップ湖は東南アジア最大の湖で、水上生活を営む人々の暮らしを体感できる貴重なスポットです。
雨季には湖の水位が大幅に上昇し、家々がまるで水に浮かんでいるように見える一方、乾季には水位が下がり、高床式住居の構造がはっきりと姿を現します。
観光客はボートで水上村を訪れることができ、現地の文化や生活を間近に感じられます。ツアー料金は約15〜20USD(日本円 約2,200〜2,940円)。日本人旅行者には、夕日観賞付きクルーズが特に人気で、非日常を味わえるスポットとして注目されています。
パブストリートはシェムリアップの夜を象徴する繁華街で、レストランやバーが立ち並び、多国籍な雰囲気を楽しめます。観光客やバックパッカーが集まり、交流の場としても人気。食事の予算は1人約5〜15USD(日本円 約740〜2,200円)とリーズナブルで、ローカル料理から各国の料理まで、幅広く楽しめます。日本人旅行者にも馴染みやすく、気軽に立ち寄れる点が魅力です。夜遅くまで賑わっているため、シェムリアップのナイトライフを体験するなら必ず訪れたいエリアです。
オールドマーケットはシェムリアップの中心にある伝統的な市場で、雑貨や衣類、食材まで幅広く揃います。値段交渉を楽しみながら買い物ができるのも魅力で、小物なら約2〜5USD(日本円 約290〜740円)で購入可能。カンボジアらしいお土産を探すには最適なスポットです。観光客だけでなく現地の人々も利用するため、ローカルな雰囲気を体験できます。日本人観光客には、織物やスパイスなど「実用的で思い出に残るアイテム」が人気で、旅の記念にぴったりのスポットです。
クロマーはカンボジアの伝統的なチェック柄の布で、現地の人々の日常生活に欠かせない存在です。スカーフやタオルとして使われるだけでなく、買い物袋や赤ちゃんの抱っこ紐代わりにも利用される万能アイテムです。観光客にはファッション小物やインテリア雑貨として人気があり、約3〜10USD(日本円 約440〜1,470円)と手頃な価格も魅力。軽くてかさばらないため、日本へのお土産として最適です。伝統文化を感じられるクロマーは、実用性とデザイン性を兼ね備えたアイテムとしておすすめです。
世界的に高評価を得ているカンポットペッパーは、カンボジア南部のカンポット地方で生産される香り豊かな胡椒です。世界一の味と品質の高さが評価されており、2010年にカンボジア商業省のGI制度で登録され、2016年にはEUでPGI(Protected Geographical Indication/地理的表示保護)の認定を取得しました。100gで5〜10USD(日本円 約740〜1,470円)程度と高級品ながら、その品質は一度使うと忘れられません。特にS.E.A.T.S Farmの「生胡椒の塩漬け」(40g瓶)は人気商品で、黒は発酵と熟成によるまろやかな辛味が肉料理に合い、緑はフレッシュな香りとプチッとした食感が魚料理やサラダに最適です。料理好きな方にとっては、帰国後も旅の味を再現できる嬉しいお土産です。
カンボジアのカシューナッツは、温暖な気候で育つため粒が大きく、香ばしさと自然な甘みが特長です。素焼き・有塩・ハニーロースト・ブラックペッパーなど種類が豊富で、軽くて割れにくく持ち帰りやすいのも魅力。真空パックを選べば保存性も高く、コーヒーやビールとの相性も良い万能スナックです。
価格は約8〜12USD(日本円 約1,180〜1,760円)/約500gで、オールドマーケットやスーパーマーケット、空港売店などで購入可能。賞味期限は6〜12か月が目安です。
アモックはカンボジアを代表する伝統料理で、魚とココナッツミルクを蒸したカレー風味の一品です。バナナの葉やココナッツの器に盛り付けられることが多く、見た目も華やかで観光客に人気。レストランでは1皿約5〜7USD(日本円 約740〜1,030円)と手頃に楽しめます。マイルドでクリーミーな味わいは日本人の口にも合いやすく、スパイシーさが苦手な方でも安心です。カンボジアを訪れたら必ず試してほしい、伝統と文化を感じられる逸品です。
ロックラックは牛肉を炒め、ライム胡椒ソースを添えていただくカンボジアの定番料理です。柔らかい牛肉に胡椒のスパイシーさとライムの爽やかさが加わり、白いご飯との相性が抜群。現地の人々の食卓でもよく食べられており、日本人にも馴染みやすい味です。レストランでは1皿約5〜8USD(日本円 約740〜1,180円)で提供され、気軽に楽しめます。カンポットペッパーとの組み合わせは格別で、カンボジア料理の魅力を存分に味わえる一品です。
ロールアイスは、冷たい鉄板の上に液体を薄く広げて、くるくる巻いて作る、見た目にも楽しいスイーツです。シェムリアップの観光地でも大人気で、作っている様子を目の前で見られるのも魅力のひとつ。まるで小さなショーを見ているようで、子どもから大人まで思わず見入ってしまいます。1カップ約2〜3USD(日本円 約290〜440円)と手頃で、フルーツやチョコレートなどトッピングも豊富。暑い気候の中で食べるひんやりスイーツは格別で、日本人旅行者にもSNS映えするグルメとして人気を集めています。
カンボジアは、豊かな歴史と自然、街歩きやグルメまで多彩な魅力にあふれる国です。特にアンコールワットを中心とした3〜5日間の行程がおすすめで、朝日の絶景や遺跡群の神秘、街中の市場やカフェ巡りなど、旅の楽しみが尽きません。
次の旅行先を探しているなら、ぜひカンボジアへ。神秘的な世界遺産と人々の温かさが、きっとあなたの旅の思い出に深く刻まれることでしょう。
※本記事は2025年8月31日現在の情報です。