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KIXから、世界のどこまでも。関西国際空港から、いつか行きたい憧れの旅
遠く離れた異国の地。
自分には縁がない海外の絶景。
・・・果たしてそうだろうか?
空港から、飛行機に乗れば、
私たちは「空」で
どこまでも繋がっているはずだ。

思い浮かべてみてほしい。
フライトを乗り継ぎ、長時間移動してでも
この目で見たいと思える場所、
あなたはいくつあるだろう?

「いつか行きたい憧れの旅先」は、
ひとつでも多いほうが
人生を彩り豊かにしてくれる。
ここで集めたのは
それだけの価値がある珠玉の旅先たち。

「いつか行きたい」はきっと叶う。
叶えるために、頑張れる。
関西国際空港は、
あなたを世界のどこまでも繋ぎます。
KIXから世界のどこまでも。
〜関西国際空港から、いつか行きたい憧れの旅〜
Vol.1
Seychelles

地球最後の楽園、セイシェルへ

伊澤 慶一(Keiichi Izawa)
Edited by

伊澤 慶一(Keiichi Izawa)
2005年、海外旅行ガイドブック『地球の歩き方』を発行する出版社ダイヤモンド・ビッグ社に入社。編集部にてフランスやドイツ、香港、ロサンゼルス、ハワイなど世界中のガイドブックを制作。2017年に独立、クリエイティブ・ディレクターとして連載や動画ディレクション、トークイベントなど、幅広く旅行コンテンツを発信中。
Instagram @izawakeiichi
「とことん綺麗なビーチに癒されたい」
「そして、できれば旅先では
日本人に会わないで過ごしたい・・・」

そんな旅先の相談を受けたとき、
私は決まってセイシェルをおすすめする。

セイシェルは、アフリカ大陸の東に約1,300kmに位置し、
「インド洋の真珠」と称えられる美しい島国。
日本からの直行便は残念ながらなく、
まだまだ秘境中の秘境リゾートだ。

もっともヨーロピアンにとっては、
憧れの旅先ランキングの常連ともいえる人気観光地。
それでも、手付かずの自然がまだまだ残るこの島を
人は「地球上、最後の楽園」と呼ぶ。
Seychelles 地球上最後の楽園、セイシェルへ
セイシェルへの所要時間は、
関西国際空港から、
ドバイを経由して、19時間ほど。
うたた寝を繰り返し、
ようやく飛行機が高度を下げ始めた頃、
鮮やかなブルーのグラデーションが
目に飛び込んでくる。
これがセイシェルか・・・
真珠にもひけをとらない美しい光景。
見惚れている間に、長時間フライトの疲れや、
時差ボケなんか、すっかり忘れてしまっていた。

「はやくビーチに行ってみたい!」、
まだ着陸もしていないのに、
気持ちばかりが先走っていく。
Seychelles 地球上最後の楽園、セイシェルへ
Seychelles 地球上最後の楽園、セイシェルへ Seychelles 地球上最後の楽園、セイシェルへ
飛行機はセイシェルのメインアイランド、マヘ島に到着。
ここにも数多くのリゾートホテルを立ち並ぶが、
せっかくセイシェルに来たのであれば、
ぜひ離島であるラ・ディーグ島まで足を運んで欲しい。

移動は国内線かフェリー。
今回はフェリーで移動することにした。
色々な旅先でフェリーターミナルを使って来たが、
出港する前から海がこんなに美しい港は初めてである。
五色に塗り分けられた色鮮やかなセイシェル国旗をたなびかせ、
船はいよいよラ・ディーグ島へと向かっていく。
ラ・ディーグ島で目指すは、アンス・スース・ダルジャン。
「アンス」とはフランス語で、本国では入江を指すが、
ここセイシェルではビーチの名称として使われる。
Seychelles 地球上最後の楽園、セイシェルへ
Seychelles 地球上最後の楽園、セイシェルへ
島についてからビーチまでの移動手段は、
レンタサイクルかバイク、もしくは水牛タクシー。
車はほとんど走っていない。
ここは島の流儀に習い、はやる気持ちを抑え、
のんびりと向かうのが正解だろう。
アンス・スース・ダルジャンへは公園を抜け、
看板に従って目指していく。
途中、セーシェルの固有種であるアルダブラゾウガメの
飼育センターが見えてきた。
ゾウガメは、セイシェルを象徴するマスコット的存在。
若いものでも30歳から、上は100歳を超えるものまで、
この島の主とも言える存在に挨拶をして、さあ先へ進んでいこう。
Seychelles 地球上最後の楽園、セイシェルへ Seychelles 地球上最後の楽園、セイシェルへ
Seychelles 地球上最後の楽園、セイシェルへ
空が広くなり、徐々に海が近づいてきた。
と、同時に、巨大な花崗岩がゴロゴロと姿を現した。
大きいものは、軽く10mはあるだろう。
これらの花崗岩が波で浸食され、
唯一無二な光景を作り出しているビーチが
アンス・スース・ダルジャンなのだ。
ブロックが折り重なるように連なる花崗岩と、
驚くほどに透明な海。
見渡す範囲に人影はほとんど見当たらない。
ここがアンス・スース・ダルジャンである。

地球上最後の楽園というキャッチコピーも
大げさではないと納得させられる光景。
「なんだか別の惑星に来たみたい・・・」、
そんな感想が口からこぼれそうになる。
Seychelles 地球上最後の楽園、セイシェルへ
Seychelles 地球上最後の楽園、セイシェルへ Seychelles 地球上最後の楽園、セイシェルへ
セイシェルの魅力は、やはりリゾート。
2014年、この国が一躍世界的に有名になる出来事が起こる。
ウィリアム王子とキャサリン妃が
なんとハネムーンでこの地を訪れたのだ。

このとき、二人とロイヤルファミリー御一行は
ノース島にあるVilla North Islandという
1島1リゾートを貸し切ったそうだ。
なんとも贅沢な滞在スタイルである。

島国ゆえ、食事や交通費など物価が高いのは事実。
しかし、セイシェルは
一部のセレブのための高級リゾートでは決してない。

美しい自然は、島のいたるところで
手付かずのまま残っており、
超高級ヴィラに泊まっても、バンガローに泊まっても、
目の前に広がるのはまったく変わることのない美しいビーチだ。
そして夜になれば、
見渡す限りに広がる満天の星空!
来訪者すべてを優しく受け入れる島。
それがセイシェル。
一生に一度旅したいリストに入れておいて
絶対に間違いのない楽園である。