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ニッポン全国 ご当地インタビュー
vol.5

絶景、温泉、七夕祭りに、おいしいご飯!
“東北・宮城県で、四季折々の楽しみ方をお聞きしました!

2022みやぎライシーレディ 小林来夢さん
2022みやぎライシーレディ
小林来夢さん
東北・宮城ならではの体験、絶景、グルメなど、多岐に渡る魅力について、インタビュー内でたっぷりとお聞きします!
東北・宮城ならではの体験、絶景、グルメなど、多岐に渡る魅力について、インタビュー内でたっぷりとお聞きします!
東北・宮城ならではの体験、絶景、グルメなど、多岐に渡る魅力について、インタビュー内でたっぷりとお聞きします!
東北・宮城ならではの体験、絶景、グルメなど、多岐に渡る魅力について、インタビュー内でたっぷりとお聞きします!
ジモトに精通したキーパーソンをお招きし、関西3空港(関西国際空港、大阪国際空港、神戸空港)から飛行機で行ける日本の就航地の魅力をリレー方式で紹介していく「KANSAIから飛行機で行く〜日本の空の旅〜 インタビュー」。第5回となる今回は、東北・宮城県の「みやぎライシーレディ」、小林来夢(らむ)さんにお話を伺います。
「みやぎライシーレディ」の小林来夢さん。自身の好きな宮城米は、手軽に炊けてプチプチとした食感が楽しめる玄米食向け「金のいぶき」だそう。
「みやぎライシーレディ」の小林来夢さん。自身の好きな宮城米は、手軽に炊けてプチプチとした食感が楽しめる玄米食向け「金のいぶき」だそう。
−本日はどうぞよろしくお願いいたします。「みやぎライシーレディ」は普段どのような活動をされているのでしょうか?
初めまして、小林来夢です。「みやぎライシーレディ」は、宮城米のキャンペーンキャラクターとして県内外でのイベントに参加したり、お米の配布や試食会などを行ったりして、宮城米のおいしさをPRしています。実は私自身宮城県内の食材についてあまり知らなかったので、これを機にもっと深く学んでみようと思い、「みやぎライシーレディ」に応募させていただきました。今日は四季ごとにまったく異なる東北・宮城県内の魅力、そしてぜひ皆様に食べていただきたいグルメについてもたくさん紹介していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。
みやぎライシーレディの活動の様子。SNSやイベントを通じて、日々宮城米の魅力を伝えるべく奮闘中。
みやぎライシーレディの活動の様子。SNSやイベントを通じて、日々宮城米の魅力を伝えるべく奮闘中。
−ありがとうございます!では早速ですが、この秋東北に行く方におすすめのポイントを教えていただけますでしょうか?
はい、東北の秋といえばなんといっても紅葉です!おすすめしたい紅葉スポットはたくさんあるのですが、今日は王道の栗駒山(くりこまやま)と鳴子峡(なるこきょう)をご紹介したいと思います。栗駒山は宮城・秋田・岩手の3県にまたがる美しい山で、条件がそろえば山頂から蔵王連峰や太平洋が一望できます。既に9月中旬頃から山頂の木々が色づき始めており、これから山腹・山麓へと広がり例年ですと10月中旬頃にピークを迎えます。紅葉が山の斜面に絨毯のように広がる様子は、「神の絨毯」と呼ばれるほど神秘的な光景です。また鳴子峡は山形県と接する大崎市内にあり、大谷川が刻んだ深さ約100mの大峡谷が絶景です。鳴子峡レストハウスに立ち寄ったり、回顧橋(みかえりばし)を渡って楽しんだりすることもでき、トレッキングコースとしても人気。こちらの見頃は例年だと10月下旬から11月上旬頃になっています。
登山道から眺めた栗駒山の絨毯のような紅葉(写真左)。県内でも屈指の風光明媚な景勝地、鳴子峡(写真右)。
どの季節も美しいが、やはり秋は格別とのこと。
−これはこの秋すぐにでも眺めに行きたい絶景です。「みやぎライシーレディ」として秋の味覚のおすすめはありますか?
宮城県には奥羽山脈からの綺麗な雪解け水が流れ込み、また気候も米作りに適しているといわれ、全国的に有名な「ササニシキ」と「ひとめぼれ」、プレミアム米「だて正夢」、玄米食向け「金のいぶき」の4品種が人気です。お米がおいしいので宮城県に来た際はぜひどんぶり飯を食べていただきたく、秋は「はらこ飯」がおすすめです。秋鮭の出汁で炊き込んだご飯に、ふっくらとした鮭の身とつやつやのいくらをたっぷりとのせた贅沢などんぶりで、9月から12月初旬頃がシーズンです。また南三陸町のブランド丼「南三陸キラキラ丼」シリーズも人気で、11月から2月末まで食べられる「いくら丼」が人気。“海の宝石箱”のような美しさで写真映えも抜群です。ほかにも山元町のシャインマスカット、気仙沼市や女川町のサンマなど、この季節ならではのグルメが目白押し。梨も有名で、利府町の「長十郎」という梨が瑞々しくて大変おいしいのですが、生産量が少なく、県民の方でも梨狩りを予約してようやく食べられるほど希少性が高いもの。県外ではまず出回らないので、もしチャンスがあれば利府町の梨園で食べてみてください。
かつて伊達政宗公にも献上されたという宮城県の郷土料理「はらこ飯」。秋から冬にかけて水揚げされた秋鮭といくらは絶品!さらに鮭のあら汁が合わされば格別な定食に。
かつて伊達政宗公にも献上されたという宮城県の郷土料理「はらこ飯」。秋から冬にかけて水揚げされた秋鮭といくらは絶品!
さらに鮭のあら汁が合わされば格別な定食に。
南三陸町の各店舗がしのぎを削る「南三陸キラキラいくら丼」。極上いくらと宮城米の相性も抜群です。
南三陸町の各店舗がしのぎを削る「南三陸キラキラいくら丼」。極上いくらと宮城米の相性も抜群です。
気仙沼のさんま水揚げの様子。海の恵み豊かな三陸沖のサンマは脂が乗っていて絶品です。
気仙沼のさんま水揚げの様子。海の恵み豊かな三陸沖のサンマは脂が乗っていて絶品です。
−地元の方ならではのグルメ情報、ありがとうございます!すぐには行けなくても、冬休みには行ってみたいという方に、冬の観光ポイントを教えていただけますか?
東北の寒さは厳しいですが、そこはぜひ温泉で体の芯まで温まっていただきたいと思います。仙台藩初代藩主・伊達政宗公も愛し、今も歴史ある旅館が残る秋保(あきう)温泉や、肌に優しい「美女づくりの湯」とも呼ばれている作並(さくなみ)温泉は、仙台駅からアクセスが便利でおすすめです。また日本の天然温泉に全部で11種類あると言われる旧泉質のうちここだけで8種類も楽しめる鳴子(なるこ)温泉郷は温泉マニアの方に大人気。蔵王の山岳信仰の拠点で湯治場として栄えた遠刈田(とおがった)温泉は食べ歩きや温泉街散策が楽しめ、若い人たちにも人気です。また温泉以外に冬の見どころといえば、宮城・山形の両県にまたがる蔵王山の「樹氷」でしょう。樹氷は氷点下に冷却された霧や水蒸気が、樹木などに吹きつけられ凍結してできたもの。スノーモンスターと呼ばれることもあるこの珍しい自然現象を、宮城蔵王では雪上車、山形蔵王ではロープウェーに乗って見に行くことができます。山形県側の樹氷はたおやかで女性的、宮城県側は雄々しく男性的といわれており、その違いを楽しんでみてはいかがでしょうか?宮城県蔵王町と山形県上山市を結ぶ山岳道路「蔵王エコーライン」で、例年4月上旬頃に開催される「雪の壁ウォーク」も迫力があって個人的におすすめです。
鳴子温泉郷は、鳴子温泉・東鳴子温泉・川渡温泉・中山平温泉・鬼首温泉の5つの温泉地の総称。源泉の数は400本近くに及ぶという。
鳴子温泉郷は、鳴子温泉・東鳴子温泉・川渡温泉・中山平温泉・鬼首温泉の5つの温泉地の総称。源泉の数は400本近くに及ぶという。
針葉樹のアオモリトドマツの枝や葉に着雪・着氷した樹氷。宮城蔵王では、雪上車「ワイルドモンスター号」に乗り樹氷原を巡るツアーも人気。鑑賞スポットでは雪上車を降り、巨大な樹氷の迫力を間近で感じられる。
針葉樹のアオモリトドマツの枝や葉に着雪・着氷した樹氷。宮城蔵王では、雪上車「ワイルドモンスター号」に乗り
樹氷原を巡るツアーも人気。鑑賞スポットでは雪上車を降り、巨大な樹氷の迫力を間近で感じられる。
−樹氷はぜひとも見てみたいですね。冬におすすめのグルメも、ぜひともお聞きしたいです。
冬、宮城県ならではのグルメといえば、七草のひとつ、せりを使った「せり鍋」です。仙台せり鍋の珍しいところは、葉の部分だけでなく根っこまで一緒に食べる点です。ちょっぴり苦味があり大人の味ですが、旨味もたっぷりと詰まっていて、一度食べると病みつきになると思います。冬になると宮城県内の居酒屋でせり鍋コースが用意されるんですよ。そして冬はかきも外せません。大きなぷりぷりの身とミルキーな味わいを、生で食べるのもよし、焼いて楽しむのもよし、かき鍋にするのもよし。観光客の方には、松島のかき小屋での食べ放題も人気です。
名取市や石巻市で生産が盛んなせり。11月中旬から2月末頃まで、宮城県内でしかなかなか食べられない期間限定メニュー。
名取市や石巻市で生産が盛んなせり。11月中旬から2月末頃まで、宮城県内でしかなかなか食べられない期間限定メニュー。
宮城県は、広島県に次いでかき出荷量が全国2位。栄養豊かな三陸の海で育ったかきはほとんどが生食用に出荷される。
宮城県は、広島県に次いでかき出荷量が全国2位。栄養豊かな三陸の海で育ったかきはほとんどが生食用に出荷される。
−冬が明けたら、いよいよ春の魅力についても教えてください。
春はぜひ桜の開花時期にあわせて、お花見スポットを回ってみてください。柴田町・大河原町の一目千本桜(ひとめせんぼんざくら)では、白石川の堤に約8kmにわたっておよそ1200本の桜並木が続く、圧巻の光景を眺めることができます。同じく柴田町の船岡城址公園(ふなおかじょうしこうえん)では、スロープカーに乗って桜のトンネルをくぐりながら山頂を目指します。標高は約136mもあり、山頂から南には残雪が残る蔵王連峰を望み、麓には一目千本桜が広がる美しい景色が広がっています。桜は東北全体に春の訪れを告げてくれるものですが、県によって開花時期はバラつきがあります。宮城県の桜の見頃は例年4月上旬頃ですが、青森県の弘前城などでは5月のゴールデンウィーク頃に満開を迎えます。桜前線とともに、東北を北上しながら旅してみるのもいいかもしれません。
仙台駅から電車で30分ほどの、ソメイヨシノを中心にした桜の名所「一目千本桜」。日本さくら名所100選にも数えられている。
仙台駅から電車で30分ほどの、ソメイヨシノを中心にした桜の名所「一目千本桜」。日本さくら名所100選にも数えられている。
スロープカーに乗って片道3分40秒ほどで、船岡平和観音が建つ船岡城址公園の山頂へ到着する。
スロープカーに乗って片道3分40秒ほどで、船岡平和観音が建つ船岡城址公園の山頂へ到着する。
−夏の宮城県の魅力を教えてください!
はい、四季の中でも夏はやはり魅力たっぷりです。まず日本三景・松島は絶対に外せません。私のおすすめは、遊覧船での湾内島巡りです。夏の生き生きとした緑と、海の青のコントラストが大変美しく、涼しい海風を浴びながら松島の景観をたっぷりと楽しめます。ちなみに湾内ではSUPも楽しめます。アクティブなお客様にはぜひこちらも体験していただきたいです。また松島では国宝瑞巌寺(ずいがんじ)や五大堂(ごだいどう)など、歴史的建造物が数多く並び、歴史散策にもぴったりです。私のおすすめは、伊達政宗公のお孫さん、「光宗公」の菩提寺である円通院(えんつういん)。中に美しい庭園があり、夏はバラ園も楽しめます。「数珠作り体験」も開催していて、若い女性の方々がアクセサリーづくり感覚で参加されています。ほかにも笹かまぼこ手焼き体験ができるかまぼこ屋さんや、地元の魚介類が水揚げされその場でお寿司や海鮮丼が味わえる市場など、グルメスポットも充実しています。
円通院ではご本尊「聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)」で祈願、報恩の供養をした数珠玉を作って数珠を作ってみよう。
円通院ではご本尊「聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)」で祈願、報恩の供養をした数珠玉を作って数珠を作ってみよう。
松島海岸の観光船乗り場から発着。仁王のような様相から名付けられた「仁王島」や、波が鐘に似た音がなる「鐘島」の周辺を巡る。
松島海岸の観光船乗り場から発着。仁王のような様相から名付けられた「仁王島」や、波が鐘に似た音がなる「鐘島」の周辺を巡る。
−夏の松島は見どころ盛りだくさんですね!宮城県のお祭りといえば、やっぱりあれでしょうか?
はい、お祭りはなんといっても「仙台七夕まつり」ですね。仙台に夏を告げる風物詩で、毎年8月6日から8日、旧暦の七夕にあわせて開催されます。2022年は多くの市民の方が待ちわびる中、3年ぶりにほぼ例年どおりの規模で開催することができました。豪華絢爛、作り手の趣向が凝らされた笹飾りは必見で、ずらりとアーケードに並ぶ姿は壮観です。また「仙台七夕まつり」に先立って、8月5日の前夜祭では仙台西公園から花火が上がります。約16,000発と東北の花火大会でも屈指の打ち上げ数になっています。また夏は東北各地で大規模な祭りが開催されています。青森県のねぶた祭り、秋田県の竿灯祭り、岩手県のさんさ踊り、山形県の花笠まつり、福島県のわらじまつり、これに仙台七夕まつりを加えた6県の祭りが集まる「東北絆まつり」が、毎年各県持ち回りで開催されます。もともとは「東北六魂祭」の名前で、東日本大震災の鎮魂と復興を願いスタートした催しですが、一度にいろいろなお祭りの雰囲気を味わえて、実際の本祭の予習にもなると観光客の方にも好評です。2022年は5月に秋田県で開催され、2023年は青森県で開催予定です。
豪華絢爛な笹飾りには、商売繁盛、無病息災など様々な願いを込めて七つ飾りが飾られている。祭り前日の8月4日に一斉に飾られ、長さは大きいものだと10mを超えるそう。
豪華絢爛な笹飾りには、商売繁盛、無病息災など様々な願いを込めて七つ飾りが飾られている。祭り前日の8月4日に一斉に飾られ、
長さは大きいものだと10mを超えるそう。
−四季折々の魅力のご紹介、ありがとうございました!最後に、宮城県の空の玄関口・仙台空港からのアクセスについて教えてください。
仙台空港は全国10都市と宮城県を結んでおり、空港から仙台駅まで電車で最速17分とアクセスも抜群です。仙台駅は東北の交通の拠点になっており、宮城県内はもちろん、他の東北の各都市、特に岩手・山形・福島へのアクセスにもとても便利です。市内では、仙台駅前を起点に市内中心部のおすすめ観光スポットを循環する観光バス「るーぷる仙台」が便利ですね。仙台を初めて観光する方は効率よく見どころを回ることができるのでぜひ活用してみてください。また東北は南北に長いので、仙台空港から入って、他県の空港から出るなど、一筆書きのように旅するのも良いと思います。東北の各空港には関西3空港から直行便もたくさん就航していますので、ぜひ関西から宮城県と東北に遊びにきていただければ嬉しいです!ぜひ宮城のお米もたくさん食べてくださいね!今日はありがとうございました。
空港でも牛タンやずんだ、かき、そして季節によっては先ほど紹介した「はらこ飯」などの宮城名物グルメを食べられるそう。
空港でも牛タンやずんだ、かき、そして季節によっては先ほど紹介した「はらこ飯」などの宮城名物グルメを食べられるそう。
Interview by Keiichi Izawa
写真提供:宮城県観光プロモーション推進室
-運航情報-
宮城マップ
宮城米マーケティング推進機構
https://foodkingdom.pref.miyagi.jp/miyagimai/index.html
宮城の観光総合情報サイト「宮城まるごと探訪」
https://www.miyagi-kankou.or.jp/
東北の観光・旅行情報サイト「旅東北」
https://www.tohokukanko.jp/