
2025.12.05
この記事の目次
カリフォルニア州北部に位置するサンフランシスコは、アメリカ西海岸を代表する都市です。人口は約80万人。世界各国からの移民が集まる国際色豊かな街として知られています。
街のシンボルであるゴールデンゲートブリッジや、急勾配の坂を走るケーブルカーは、世界中の人々を魅了してやみません。地中海性気候に属し、年間を通して温暖で過ごしやすく、「霧の街」と呼ばれる独特の気候も特徴です。
また、リベラルな思想を持つ住民が多く、ヒッピー文化発祥の地としても知られています。芸術、学問、ファッションなど多彩な分野で西海岸をリードしており、自然と都市が見事に調和した理想的な観光都市です。
サンフランシスコの概要
関西国際空港からは、ユナイテッド航空によるサンフランシスコ直行便が運航しています。フライト時間は約10時間。乗り換えの必要がなく、関西エリアから快適にアクセスできます。

初めて訪れるなら、主要スポットをゆっくり巡れる3泊5日〜4泊6日の滞在がおすすめです。市内は比較的コンパクトなので、3日間あれば主要観光地を効率よく回ることができます。
ベストシーズンは9月〜10月の秋。「インディアンサマー」と呼ばれる暖かく晴天の多い時期で、観光に最適です。
一方、12月〜2月の冬は観光客が少なくなるオフシーズンです。しかしこの時期は名物のダンジネスクラブが旬を迎えるため、グルメがメインの旅行には最適な季節です。
2月は1年で最も雨が多い月ということもあり、観光料金が下がる傾向があります。雪が降ることはほとんどなく、気温は最低6℃〜9℃と快適に過ごせる気候です。
サンフランシスコ旅行をより快適に楽しむためには、現地の移動手段や気候など、基本情報を事前に押さえておくことが大切です。ここでは、交通手段の選び方から服装のポイントまで、旅をスムーズに過ごすためのヒントをご紹介します。
サンフランシスコは公共交通機関が充実しており、車がなくても市内観光を十分に楽しめます。地元の人々や観光客に広く利用される交通ネットワークが整備されています。目的に合わせて移動手段を選べば、効率的で充実した観光を満喫できるでしょう。
交通ICカード「クリッパーカード」は、日本のICOCAのような交通系ICカードで、1枚あればベイエリア内のさまざまな公共交通機関を利用できます。発行料は3ドル(2025年10月時点日本円 約450円)で、各駅の券売機やドラッグストア「Walgreens」で購入・チャージが可能です。iPhoneを利用している方はApple Payに登録することで、スマートフォンを改札にかざすだけで簡単に乗車できます。
サンフランシスコ市交通局が運行するミュニ(Muni)は、市内観光の中心的な交通手段です。バス・地下鉄・路面電車を網羅し、市内のほぼすべてのエリアをカバーしています。バス停は約2ブロックごとに設置されており非常に便利です。
現金支払いの場合は1回3ドル(日本円 約450円)で、クリッパーカード利用時は2.75ドル(日本円 約413円)。120分以内であれば他のMuni路線への無料乗り換えも可能です。観光地間の移動にぴったりな、利便性の高い交通手段といえるでしょう。
より広範囲に移動する際には、高速鉄道バート(BART)が便利です。サンフランシスコ国際空港やオークランド方面まで運行しており、地下を走るため渋滞の心配もありません。車内は比較的清潔で快適です。
料金は距離制で、乗車時と降車時の両方でクリッパーカードをタッチする必要があります。空港から市内までは約30分でアクセスでき、観光客にとっても非常に使いやすい交通手段です。
サンフランシスコ観光の象徴ともいえるケーブルカーは、約150年の歴史を持つ名物交通機関です。運賃は1回8ドル(日本円 約1,200円)と他の交通手段より高めですが、外側の座席から眺める街並みは格別です。美しい風景とスリルを同時に楽しめる特別な体験ができます。
約10分間隔で運行していますが、観光シーズンは混雑するため、時間に余裕をもって利用するのがおすすめです。
快適で自由度の高い移動を求めるなら、UberやLyftなどのライドシェアサービスが便利です。アプリで配車を依頼し、目的地も事前に設定できるため、英語が苦手な方でも安心して利用できます。料金は事前に表示され、支払いもアプリ内で完結します。
サンフランシスコではタクシーよりもライドシェアの利用が主流で、配車依頼後は数分〜十数分で車が到着します。
サンフランシスコの治安は地域によって差があります。観光地や高級住宅街は比較的安全ですが、避けた方がよいエリアも存在します。主要な観光スポットでは警備体制が整っており、日中の人通りが多い時間帯であれば安心して散策できます。
ただし、スリや置き引きには注意が必要です。貴重品は常に身につけ、車内には荷物を置かないようにしましょう。夜間の外出時は、ひとり歩きを避け、明るく人通りの多い道を選ぶと安心です。公共交通機関の夜間利用は控え、必要な場合はタクシーやライドシェアサービスの利用がおすすめ。基本的な防犯対策をしていれば、観光客でも安心して街歩きを楽しめます。
サンフランシスコは地中海性気候に属し、年間を通して温暖で過ごしやすい気候が魅力です。ただし、一日の寒暖差が大きいので、朝晩は思った以上に冷え込むことがあります。
12月〜2月の冬でも平均最高気温は14℃〜16℃、最低気温は6℃〜9℃と穏やかで、雪が降ることはほとんどありません。
ただし、12月〜3月は雨季にあたり、特に2月は年間で最も降水量が多くなります。月間の平均降水日数は10日を超えます。夏の最高気温は20℃前後と涼しく、日本の夏のような猛暑になることはありません。
また、サンフランシスコは「霧の街」としても知られており、特に8月は一年の中でも霧が発生しやすい季節です。
サンフランシスコでは、一年を通して「重ね着」が基本です。現地の人々も常にジャケットやパーカーを持ち歩いており、観光客にも欠かせないアイテムといえます。夏でも25℃を超えることは珍しく、夜になると半袖では肌寒く感じるでしょう。
長袖のTシャツやカーディガン、軽めのダウンジャケットなど、脱ぎ着しやすい服装がおすすめです。冬(12月〜2月)は肌着やセーターなどを重ね、コートやマフラーをプラスすると快適に過ごせます。
また、日本よりも空気が乾燥しているため、リップクリームや保湿クリームなどのスキンケア用品は必ず持っていきましょう。雨季にはレインコートや折りたたみ傘を持っておくと安心です。
急峻な坂道と美しい海岸線に囲まれたサンフランシスコには、個性豊かな魅力をもつ観光スポットが点在しています。象徴的なゴールデンゲートブリッジから、賑やかなフィッシャーマンズワーフまで、この街ならではの見どころをご紹介します。
サンフランシスコの象徴として世界的に知られるゴールデンゲートブリッジは、1937年に完成した全長約2,737メートルの壮大な吊り橋です。
鮮やかなインターナショナルオレンジの朱色と優美なアーチが特徴で、霧の多い地域でも視認性を高めるためにこの色が採用されました。現在では、その美しい姿が街のアイコンとして多くの人々に親しまれています。
橋の高さは水面から227メートルに達し、完成当時は世界で最も高い橋として称賛されました。南側にある観光スポット「ゴールデンゲート・ビスタ・ポイント」からは、橋全体を見渡せる絶景を楽しむことができ、写真撮影にも人気の場所です。
ゴールデンゲートブリッジは徒歩や自転車でも渡ることができ、約30分のウォーキングで対岸のマリン郡まで到達します。
晴れた日にはサンフランシスコ湾やアルカトラズ島を一望でき、その絶景を目当てに多くの人が訪れます。年間の来訪者数は1,000万人を超え、まさに世界屈指の観光名所です。
ゴールデンゲートブリッジ
港町の賑やかな雰囲気を楽しめるフィッシャーマンズワーフは、サンフランシスコでも特に人気の高い観光エリアです。もともとは漁師や魚屋が集う港として栄えた場所で、現在では赤レンガ造りの歴史的建物にレストランやお土産店が並んでいます。
ケーブルカーの鐘の音や、路上で湯気を立てるダンジネスクラブの香りが、この地区ならではの情緒を演出しています。名物クラムチャウダーが味わえるボーディン・ベーカリーも外せないスポットです。
ジェファーソンストリート沿いには、新鮮なシーフードを楽しめるレストランが並び、観光客だけでなく現地の人々にも親しまれています。さらに、歴史的な船舶が停泊するハイドストリート・ピアでは、海洋史に触れることもできます。
フィッシャーマンズワーフ
フィッシャーマンズワーフの中でも特に活気あふれるピア39は、ショッピングとエンターテインメントが融合した複合施設です。木製の桟橋を改装したこの場所には、約50軒のレストランやお土産店、ベイ水族館などのアトラクションが集まっています。
最大の見どころは、浮桟橋で日光浴を楽しむ数百頭のアシカたち。その愛らしい姿は、多くの観光客を魅了します。ストリートパフォーマーの演技も日常的に行われ、賑やかな雰囲気をさらに盛り上げています。
また、サンフランシスコ・ダンジョンやマダム・タッソー蝋人形館といったユニークなアトラクションもあり、アルカトラズ島やエンジェル島行きのフェリーターミナルも隣接。観光の拠点としても便利です。
ピア39
サンフランシスコ湾に浮かぶアルカトラズ島は、かつて連邦刑務所として使われていた神秘的な島です。「脱獄不可能」と称された監獄島として世界的に有名で、年間140万人を超えるたくさんの観光客が訪れる人気スポットとなっています。ピア33からフェリーに乗れば約15分で島に到着。島内では実際の監房や独房棟を見学でき、元囚人や看守の証言を聞ける音声ガイドツアーも提供されています。
また、アルカトラズ島は海鳥の聖域としても知られており、カモメの繁殖期には季節限定のトレイルも開放されます。島から眺めるゴールデンゲートブリッジやベイブリッジの景色はまさに絶景で海上からサンフランシスコの街並みを一望できる貴重な体験ができます。
フェリーチケットは事前予約制のため、旅行計画には早めの手配がおすすめです。
アルカトラズ島
サンフランシスコのダウンタウンにあるユニオンスクエアは、市民と観光客の憩いの場として親しまれている中央広場です。
高級ブランドや百貨店、カフェが並ぶこの広場は、ショッピングの中心地としても知られています。週末には音楽ライブやアートフェアなどが開かれ、地元文化に触れることができます。
特に12月のクリスマスシーズンには、巨大なクリスマスツリーが設置され、アイススケートリンクもオープン。イルミネーションで彩られた幻想的な夜景が楽しめます。
年末年始にはチャイニーズニューイヤーパレードなどの大規模イベントも開催され、一年を通して活気に満ちた場所です。
ユニオンスクエア
標高約282メートルのツインピークスは、サンフランシスコで2番目に高い山で、360度のパノラマビューが楽しめる絶景スポットです。
双子のように並ぶ2つの頂上が名前の由来で、北側の「クリスマスツリーポイント」が主要展望台となっています。
晴れた日にはゴールデンゲートブリッジからオーシャンビーチ、ミッション地区まで街全体を見渡すことができます。特に夕暮れから夜にかけては、街がオレンジ色に染まり、美しい夜景が広がる息を呑むような光景が楽しめます。周辺は自然保護区に指定されており、絶滅危惧種のブルーバタフライなど、貴重な動植物が生息しています。
車でのアクセスが便利ですが、公共交通機関を利用する場合は市バス、ミュニ(Muni)バス37番線が利用可能です。山頂付近は風が強く冷え込むため、寒さ対策を忘れずに。
ツインピークス
「世界一曲がりくねった坂道」として知られるロンバードストリートは、サンフランシスコを代表する観光名所のひとつです。
傾斜27%という急勾配を8つのヘアピンカーブで緩やかにした独特の道路設計が特徴で、車1台がやっと通れるほどの細い道路です。
坂道の両脇には花壇が整備されており、特に夏にはアジサイが咲き誇る美しい風景が広がります。歩行者用の階段もあり、徒歩でも急坂を体験できます。
坂の頂上はサンフランシスコ湾やアルカトラズ島を望める絶好の撮影スポットです。ケーブルカーのハイド・ストリート線を利用すればアクセスも簡単です。
ロンバードストリート
ヴィクトリア朝様式の家々で有名なアラモ・スクエアは、サンフランシスコを代表する歴史的住宅街です。
おとぎ話のように可愛らしい色彩の木造住宅が並び、特に「ペインテッド・レディース」と呼ばれる住宅群は映画やドラマにも登場する名所です。
丘の上の公園からは、カラフルな家々の向こうにダウンタウンの摩天楼を望む美しい眺望が楽しめます。地元住民の憩いの場でもあり、週末にはピクニックを楽しむ家族や犬の散歩をする人々の姿も。観光地とはまた違った、穏やかな日常を感じられる場所です。
アラモ・スクエア
1898年に完成したフェリービルディングは、高さ約75メートルの時計台が印象的なサンフランシスコのランドマークです。
かつては湾を渡るフェリーの主要発着場として栄え、最盛期には1日5万人が利用していました。現在では約50店舗が入る観光名所として再生され、地元産のオーガニック食材を扱う店が多く並んでいます。
ブルーボトルコーヒーやGott’s Roadsideなど人気店も入っており、火・木・土曜日にはファーマーズマーケットも開催。エンバカデロ駅から徒歩すぐ、ユニオンスクエアからも徒歩約20分とアクセスも良好です。
フェリービルディング
サンフランシスコ近代美術館(SFMOMA)は、アメリカ西海岸を代表する現代美術館で、ポップアートや写真、デザイン、映像など多彩なジャンルに特化しています。
開放感あふれる建築空間には、アンディ・ウォーホルの「キャンベル・スープ缶」やジャクソン・ポロックのアクション・ペインティングをはじめ、アメリカ現代美術の名作が並んでいます。
また、草間彌生の象徴的なドット・インスタレーションや村上隆のカラフルなポップアートなど、日本でもお馴染みのアーティストの作品も充実。
館内のミュージアムショップでは限定グッズを購入することができ、カフェでは地元食材を使った軽食も楽しむことができます。
アート鑑賞の後も、ゆっくりとくつろげるスポットです。文化施設が集まるSOMA地区に位置しているので、他の美術館や劇場とあわせて芸術的な一日を過ごすのもおすすめです。
サンフランシスコ近代美術館
観光客で賑わう名所も魅力的ですが、地元の暮らしに触れられる穴場スポットも見逃せません。異文化が息づく街並みを歩きながら、サンフランシスコの多様な魅力を発見してみてください。
サンフランシスコのチャイナタウンは、アメリカで最も古い中華街のひとつであり、東洋と西洋の文化が融合した独特の雰囲気を楽しめます。
色鮮やかな門「ドラゴンゲート」をくぐると、まるで別世界。漢字の看板が並び、香辛料や中国茶、点心の香りが漂います。中でも、19世紀の建物を改装した「グラント・アベニュー」周辺は、観光客にも人気のフォトスポットです。
飲茶レストランでは、本場仕込みの小籠包や焼売を気軽に味わうことができ、昼時には現地の人々で賑わいます。
旧正月の時期には華やかなパレードが行われ、街全体が活気に包まれます。多様な文化と歴史を感じながら、グルメとショッピングを楽しめる魅力的なエリアです。
チャイナタウン
チャイナタウンに隣接するノースビーチは、「サンフランシスコのリトルイタリー」として知られる情緒あふれるエリアです。1920年代に多くのイタリア系移民が移り住み、今もその文化と温かな雰囲気が色濃く残っています。
石畳の坂道やコロンバス・アベニュー沿いには、老舗カフェやベーカリー、家族経営のレストランが並び、香ばしいエスプレッソの香りに包まれながらヨーロッパの街角を歩いているような気分を味わえます。
中心にあるワシントンスクエア公園は地元の人々の憩いの場です。朝には太極拳を楽しむ中国系住民の姿も見られ、異文化が自然に溶け合うサンフランシスコらしい光景に出会えます。
公園の向かいには、美しい尖塔が印象的なセイント・ピーター・アンド・ポール教会が建ち、映画のロケ地としても知られています。
名物のピザやジェラート、カンノーリ、アランチーニといった本格イタリア料理も見逃せません。
1950年代のアメリカで、自由な表現と旅を愛した「ビート世代」と呼ばれる若者たち。ジャック・ケルアックやアレン・ギンズバーグらなどの代表的なビート世代の文学者たちが集った「シティライツ・ブックストア」は、文学好き必訪の名所です。アートとカフェ文化が交わるこの街角は、サンフランシスコのもうひとつの顔を感じさせてくれます。
ノースビーチ(リトルイタリー)
1960年代のヒッピー文化発祥の地として世界的に知られるヘイト・アシュベリーは、今も自由で創造的な空気が漂うサンフランシスコ屈指の個性派エリアです。
ヘイト・ストリートとアシュベリー・ストリートの交差点を中心に広がるこの地区は、「愛と平和」を掲げた1967年の“サマー・オブ・ラブ”の舞台として、カウンターカルチャーの中心的存在となりました。現在でもサイケデリックな壁画やカラフルな建物が並び、ヴィンテージショップやレコード店、アートギャラリーが当時の雰囲気を色濃く残しています。
ジミ・ヘンドリックスやジャニス・ジョプリンが暮らした家は音楽ファンの聖地として有名で、通りを歩くだけでも歴史と文化の息づかいを感じられます。
個性的な古着屋では60年代のレトロファッションから現代的なヴィンテージまで多彩なアイテムが揃い、ビーガンやオーガニック食材を扱うカフェやレストランも豊富。自由な精神と多様な文化が共存する、まさに“生きた博物館”のような街です。
ヘイト・アシュベリー
海に囲まれたサンフランシスコは、新鮮なシーフードと多様な食文化が楽しめるグルメの街です。名物のクラムチャウダーから巨大なブリトーまで、この街ならではの美味しいグルメをご紹介します。
サンフランシスコ名物として絶対に味わいたいのが、サワードウブレッドボウルに入ったクラムチャウダーです。
酸味のあるサワードウブレッドを器のように丸くくり抜き、熱々の濃厚なクラムチャウダーを注いだこの一品は、見た目のインパクトも抜群。サワードウのほのかな酸味がクリーミーなスープの濃厚さを引き立て、最後には汁を吸ったパンまで美味しく食べられます。
おすすめは、1849年創業の老舗「ボーディン・ベーカリー」。サワードウブレッドボウル発祥の店として知られる同店は、ゴールドラッシュ時代から175年以上続く歴史あるベーカリーです。フィッシャーマンズワーフの本店では、創業当時から守り続けている「マザードウ(母なる生地)」を使った伝統のサワードウブレッドと、優しい味わいのクラムチャウダーを味わえます。
寒い霧の日にフィッシャーマンズワーフで熱々のブレッドボウルを手にすれば、体の芯から温まる至福のひととき。ボリューム満点のこの一品は、サンフランシスコならではの特別な体験です。
ボーディン・ベーカリー
11月末から6月末までの期間限定で味わえるダンジネスクラブは、サンフランシスコを代表する冬の味覚です。
アメリカイチョウガニとも呼ばれるこの大型のカニは、身が厚く、甘みが強いのが特徴。日本ではなかなか味わえない貴重な美味しさです。
シンプルに茹でるだけでも旨味が凝縮されていますが、ハーブやガーリックを使ったソースに絡めることでさらに風味豊かに。脚やハサミの肉はプリッとした歯ごたえがあり、クラブクラッカーでほぐすと熱々の甘みが口いっぱいに広がります。
甲羅のミソは濃厚なコクがあり、濃いめのバターソースと合わせると格別の味わい。
特におすすめの店舗は「PPQ Dungeness Island」で、2001年から地元で愛され続けるベトナム系シーフードレストランです。名物のガーリックローストクラブは、たっぷりのバターとガーリックで仕上げられ、病みつきになる美味しさ。
付け合わせのガーリックヌードルにクラブソースを絡めて食べるのも絶品です。寒い季節にぴったりの贅沢な一皿を、ぜひ心ゆくまで堪能してください。
PPQ Dungeness Island(サンフランシスコ店)
PPQ Dungeness Island(ミルブレー店)
ブリトーとは、小麦粉で作った大判のトルティーヤ(薄焼きパン)に、ライスや豆、肉、野菜、チーズなどを包んで食べるメキシコ発祥の料理です。
1960年代、サンフランシスコのミッション地区で誕生した「ミッションスタイル・ブリトー」は、労働者が持ち運びやすく、満腹感を得られるように具材をたっぷり詰め込んだのが始まりといわれています。
温かいトルティーヤの中でふっくらとしたライス、ほくほくのビーンズ、ジューシーなお肉の旨味が絶妙に調和。そこにサルサやチーズ、アボカド、サワークリームが加わることで、まろやかさと爽やかな辛味が絶妙なバランスを生み出します。
片手でかぶりつくとずっしりとした重みと満足感があり、旅のエネルギー補給にも最適。ミッション地区の屋台から広がったこの豪快な一品は、今やサンフランシスコを代表する名物グルメです。
旅の思い出を持ち帰るなら、サンフランシスコならではのセンスの良いお土産を選びたいもの。歴史ある老舗チョコレートから人気のエコバッグまで、喜ばれること間違いなしのアイテムをご紹介します。
ギラデリ・チョコレートは、1852年創業のアメリカ最古級のチョコレートブランドです。
ゴールドラッシュ時代に金鉱夫たちから愛された味が原点で、現在も伝統的な製法を守り続けています。深いコクと滑らかな口どけが特徴で、ミルクチョコレートやダークチョコレート、シーソルトキャラメルなど、豊富なフレーバーが揃います。
レトロでおしゃれなパッケージも人気の理由のひとつです。ギラデリ・スクエアの直営店のほか、市内のスーパーや空港ショップでも気軽に購入できます。
定番の板チョコからギフト向けの詰め合わせまで揃い、幅広い方に喜ばれるサンフランシスコの代表的なお土産です。
カリフォルニア州発祥のスーパーマーケット「トレーダー・ジョーズ」のエコバッグは、アメリカ土産として絶大な人気を誇ります。
コットン製のトートバッグタイプは3.99ドル(日本円 約600円)とお手頃価格ながら、しっかりとした作りで普段使いにもぴったり。保冷・保温機能付きバッグや、紙袋のような見た目で洗えるタイプなど、バリエーションも豊富です。
特に注目したいのが、サンフランシスコ地域限定の「北カリフォルニアデザイン」のエコバッグ。ゴールデンゲートブリッジなど、この地を象徴するモチーフが描かれたおしゃれなデザインが魅力です。
さらに、エコバッグ以外にも小分けパックのドライフルーツやナッツ、オリジナルブランドのチョコレートなども人気。軽くてかさばらないため、配る用のお土産としても重宝します。
サンフランシスコの地元プロ野球チーム「SFジャイアンツ」のオフィシャルキャップは、スポーツファンでなくても思わず欲しくなるおしゃれなお土産です。
球場(AT&Tパーク/現オラクル・パーク)のスタジアムショップはもちろん、市内のスポーツ専門店や公式オンラインストア、空港のお土産店でも購入可能。
定番のキャップやTシャツに加え、NIKEやNEW ERAとのコラボアイテムは洗練されたデザインが魅力です。
ユニフォーム、パーカー、マグカップ、キーホルダーなど種類も豊富で、価格は5,000円から30,000円程度と幅広いラインナップ。球場で購入すれば、試合観戦の興奮とともに持ち帰る特別な思い出の品になるでしょう。
サンフランシスコは、美しい海岸線と急な坂道が織りなす風景が魅力の街です。象徴的なゴールデンゲートブリッジや歴史を感じるアルカトラズ島、港町の活気に満ちたフィッシャーマンズワーフなど、訪れるたびに新しい発見があります。
さらに、ノースビーチやヘイト・アシュベリーなど個性的なエリアでは、多様な文化や芸術が息づき、街歩きそのものが刺激的。
新鮮なシーフードや名物クラムチャウダーなど、グルメも充実しています。観光、食、アート、ショッピング。どんな旅のスタイルにも応えてくれるサンフランシスコ。
海風とともに自由な空気を感じながら、自分だけの物語を見つけに出かけてみませんか?
※本記事は2025年10月16日現在の情報です。
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