エジプトの都市別おすすめ観光スポット22選!ベストシーズンやおすすめ日数もご紹介!
2024.12.11

白川 雅

この記事の目次
- エジプトってどんなところ?
- エジプト観光のベストシーズンとおすすめ日数は?
- エジプト観光の注意点
- 【ピラミッドだけじゃない!】カイロ・ギザのおすすめ観光スポット8選
- 【古代遺跡のロマンを巡る】ルクソールのおすすめ観光スポット8選
- 【ナイル川の島々の絶景】アスワンとアブ・シンベルのおすすめ観光スポット6選
- ツアーを利用してエジプトへ行こう!
- まとめ
エジプトってどんなところ?
エジプト(エジプト・アラブ共和国)はアフリカとアジアの両方に位置する大陸横断国です。地中海に面しているため、古くから世界各地への移動と貿易の中継点としての役割も果たしてきました。
一方、その地理的要因から、アッシリア、ペルシャ、ローマなど多くの民族に支配されてきましたが、ピラミッドや神殿群は時代を超えて存在し続けています。
今回は、壮大な歴史と遺跡、悠々と流れるナイル川、そして迫力ある砂漠を有するエジプト観光の魅力をご紹介します。
エジプト・アラブ共和国の概要
- 時差
- -7時間(サマータイム期間中は-6時間)
※エジプトでは2023年よりサマータイム制度再導入
- 言語
- アラビア語(エジプト方言)
- 通貨
- エジプトポンド(EGP)
またはエジプト方言のアラビア語でギニー(E£、LE)※この記事では通貨単位を全てEGPで統一
関西からどうやって行けるの?

関西国際空港からカイロまでは経由便を利用して向かいます。エミレーツ航空を利用しドバイ経由で向かうルートをはじめ、カタール航空・エティハド航空・ターキッシュエアラインズなど中東での乗り継ぎが便利です。

エジプト観光のベストシーズンとおすすめ日数は?
おすすめの時期
エジプト観光のベストシーズンは、気候が良く比較的観光客が少ない5月または10月・11月です。ただし春の時期はカムシーン(砂嵐)によって砂塵や強風が起こり、国内線の離発着スケジュールが乱れたり、フライトがキャンセルになることもあるため注意が必要です。
夏季(6月~9月)はフライト運賃および宿代が最安値で、観光地が比較的空いていますが、暑さが厳しくなります。
冬季(12月〜2月)は気候が一番快適な時期ですが、観光のピークシーズンです。特にクリスマスから年末年始にかけては混雑が予想されますが、ピラミッドでカウントダウンをし、ナイル川を眺めながら新年を迎えるといった、特別なひとときを過ごせることでしょう。
季節ごとの特徴に加えて、エジプト観光ではラマダン(断食月)にも注意が必要です。ラマダンの期間中は各観光地・博物館の閉まる時間が早まり、ホテルやレストランではお酒の提供を控えます。またエジプト国内線の運航状況も乱れることがあります。
おすすめの日数
エジプト観光を楽しむには、最低でも5泊6日は必要で、余裕を持って観光をしたい場合には7泊8日をおすすめします。観光都市が点在し、見るべき観光地(遺跡)がとても多いため、よりじっくり周遊したい方は10泊11日で計画すると良いでしょう。
エジプト観光の注意点

知っておくと役立つ注意点やアドバイスがいくつかあります。ぜひ日本を発つ前に目を通してみてください。
治安
基本的にエジプトは治安が良く安全で、観光客に対しても友好的ですが、スリや詐欺には警戒が必要です。街中を単独行動する時は十分に気を付けましょう。また大規模な集会やデモが行われている場所へは、決して近づかないでください。
エジプト国務省は観光客に対し、シナイ半島北部への渡航を避けるよう勧告しています。
緊急電話番号(※ほとんどの場合、英語が通じます)
- ツーリスト警察
- 126番
- 救急車
- 123番
- 消防車
- 125番
ビザ
エジプト観光には6ヶ月以上の有効期限が残っているパスポートと入国ビザが必要で、ビザの有効期間は30日間です。取得方法は3種類あり、①エジプト大使館での申請、②事前のオンライン申請、③カイロ国際空港もしくはアレクサンドリア国際空港到着後に取得する方法です。最も簡単で安価に入手できるのは空港到着後に取得する方法で、手数料は25米ドル(日本円 約3,857円)ですが、米ドルでしか支払いができないため注意が必要です。
シナイ半島のみ訪れる場合、シャルム・エル・シェイク国際空港で「シナイオンリー」と印刷された15日間有効のビザを取得できます。
服装
英仏の影響を色濃く受けるエジプトでは、五つ星ホテルのディナーやホテルのカジノに行く際はドレスコードがあります。
しかし、本場ヨーロッパほど厳格ではなく、男性なら襟付きシャツ(ネクタイとジャケットは不要)、女性の場合はワンピースやスラックスなどのきれい目のパンツにヒール付きのサンダルやパンプスを合わせると良いでしょう。
観光地では通気性の良い服装が望ましく、宗教的配慮と日焼け防止のために薄地の長袖のシャツに、長ズボンやなるべく身体のラインが出ないロングスカートがおすすめです。宗教施設(モスクや教会)に入場する時は男女共に露出度の高い服装(ノースリーブ、胸元が開いたシャツ、短パン)を避けるようにしてください。
また、夏場はサンダルや夏用スニーカー、日傘や帽子、サングラス、胸元に巻くスカーフ(乾燥気候から喉を守るため)など、冬は朝晩で気温差が激しいので、羽織る上着を忘れずに。
衛生
旅行中は健康管理も重要です。高級ホテルのレストランで食事をした場合でも、お腹を下すことがあります。
万が一、激しい腹痛や下痢、嘔吐の症状が現れた場合は、すぐにホテルが提携している医者に診てもらうか、現地の旅行手配会社のスタッフやガイド、滞在先のホテルのコンシェルジュに相談して、適切な薬を入手しましょう。なお、現地で手に入る薬は効き目が強いことが多いため、日本で使用する薬よりも注意が必要です。
加えて、エジプトはアジア大陸とユーラシア大陸(地中海)が接する地域であり、さまざまな疫病が持ち込まれやすい環境です。ウイルスを媒介する蚊も確認されているため、ナイル川では泳がず、蚊に刺されないように十分に対策してください。
エジプトの人気の少ない遺跡では、サソリや毒蛇が潜んでいる可能性もあります。むやみに石の下に手を入れるなどせず、慎重に行動することを心がけましょう。
撮影
遺跡内部の撮影ですが、フラッシュ撮影が可能かはスポットによって異なるので、その都度確認してください。フラッシュ撮影が禁止の箇所は必ず「No FLASH」と表記されています。
街中を撮影する場合は、現地の方に断りもなく勝手にカメラやスマホを向けてはいけません。イスラム教の国なので、撮影者が女性であっても現地女性を被写体として撮影することは控えてください。
モスクやキリスト教修道院では宗教関係者を撮影しない、軍事施設も一切撮影禁止です。万が一、大規模な集会に遭遇しても、絶対に撮影をしてはいけません。
カイロ市内の交通手段
①カイロメトロ


交通渋滞がひどい時間帯(午前8時〜9時、午後6時〜7時)の移動は、地下鉄利用がおすすめです。
駅ホームや車内も非常に清潔ですが、日本の地下鉄に比べるとドアの開閉が速く、揺れも大きいです。また女性専用車両があるので、よく確認してから乗車しましょう。
②乗り合いマイクロバス

地元の人々も利用するため、ローカルな雰囲気を楽しめる乗り合いマイクロバスは、地下鉄が通らないエリアもカバーしています。
混雑することが少なく、ほぼ座ることができるため、痴漢やスリの心配もほとんどありません。
③タクシーまたはUber
タクシーはメーター制ではなく、交渉するのが一般的です。交渉するのが心配な方はUberを利用するのがおすすめです。
必須ではありませんが、サービスに満足した場合は、料金の10%~20%を現金でチップとして渡すと喜ばれるでしょう。
【ピラミッドだけじゃない!】カイロ・ギザのおすすめ観光スポット8選
カイロは幾度もの衰退と繁栄を繰り返しながら発展してきたエジプトの現在の首都です。古代エジプト文明の象徴であるギザのピラミッドやスフィンクスのある西岸のギザとは、ナイル川で挟んだ東岸に位置しています。
14世紀のマムルーク朝時代ではイスラム建築が栄えましたが、16世紀にオスマン・トルコ帝国の支配下で衰退しました。18世紀末にナポレオンがエジプト遠征を行い、その後スエズ運河やルクソール神殿を発見しました。
19世紀前半にはムハンマド・アリ総督によって壮麗な宮殿が建設され、フランスの影響を色濃く受けた近代化が進みました。19世紀後半にはイギリスの軍事占領が始まりましたが、1952年の革命の翌年、エジプトは約2000年ぶりに独立を果たしました。
カイロを訪れることで、その壮大な歴史と現代の活気を同時に体験できるでしょう。
イスラム地区


カイロのイスラム地区は969年に創設され、300以上のモスクを持つ歴史的なエリアです。
現在、イスラム地区は旧市街の東側に位置し、アズハル界隈とシタデル界隈の大きく2つに分かれています。
アズハル界隈で特に有名なのは、アズハル・モスク、スルタン・ハッサン・モスク、アル・リファイ・モスクです。なかでも日本人にはあまり知られていないアル・リファイ・モスクは、カイロのアラブ遺跡保存委員会の責任者であったユダヤ系ハンガリー人建築家マックス・ヘルツが建築した傑作です。ムハンマドアリ王朝の王家が眠るこのモスクは、スルタン・ハッサン・モスクのすぐ隣にあります。
その他、マムルーク朝時代のスルタン・アル・グリー遺跡群とスルタン・カイトベイの墓地群も見逃せません。
美しいイスラム建築を見学したいなら、イスラム地区に足を運ぶと良いでしょう。
ムハンマド・アリ・モスク


モカッタムの丘の西端にシタデルという壮大な砦があります。十字軍を撃退したことで有名なアラブの英雄サラハ・アル=ディーンが1176年に築いたとされています。
1814年、当時のエジプト総督のムハンマド・アリは、長男を感染病で亡くし、その後第一夫人アミーナが病死したことに嘆き悲しみ、カイロを一望できるシタデルに、新たなモスク建設を決心しました。ところが、度重なる感染症や伝染病が続き工事が思うように進まず、ようやく完成したのはアリの死後でした。
モスクが建つシタデルの高台からの景色は、夜景の美しさはさることながら、早朝には快晴で空気が澄んでいるとずっと先のギザのピラミッドも見渡すことができ、さらに夕方になると夕日に照らされたモスクのミナレット(塔)の幻想的な美しさを堪能できます。
ムハンマド・アリ・モスクへの行き方
- タクシー
- タクシーに乗り、「ムハンマド・アリ・モスク」と伝える
- 地下鉄と徒歩
- ヘルワン線のマンシエット・エル・サドル駅で下車、そこから20〜30分ほど歩く
ムハンマド・アリ・モスク(Muhammad Ali Mosque Cairo)
- 住所
- Al Abageyah, El Khalifa, Cairo
- 営業時間
- 午前9時〜午後5時
- 定休日
- なし
- 料金
- EGP550(日本円:約1,700円)
- URL
- https://egymonuments.gov.eg/en/monuments/muhammad-ali-mosque
ハーン・ハリーリ市場


中東で最も大きなスーク(市場)のひとつであるハーン・ハリーリ市場は元々は墓地でしたが、1382年頃にラクダ商人たちがこの場所で商売を始めました。スルタンの側近アル・ハリーリがこの地に商館(ハーン)を建てたことが名前の由来です。
この商館は急速に繁盛し、周辺の路地にも次々と商店が増え、やがて現在のスークが形成されました。
驚くべきことに、スークで売られている商品は何世紀もほとんど変わっていません。スパイス、香油、香油瓶、パピルス、銅細工の食器やアクセサリー、民族衣装などが、数世紀前と同じように販売されています。
もしアラビアンナイトのようなエジプトの雰囲気と下町らしい活気を体験したいのなら、日没後の夜に訪れるべきです。ライトアップされた、無数の石畳みの小道に続くスークの妖しい雰囲気に魅了されます。ただしショッピングの際にはスリや高額な料金を要求されないように気を付けてください。
ハーン・ハリーリ市場への行き方
- 徒歩
- アタバ広場からムースキー通りの雑踏を歩く
(所要時間:約15〜20分)
- タクシー
- アタバ広場周辺からタクシーに乗り、「ミッダン・アル・フセイン(フセイン広場)」と伝える
(所要時間:約5〜10分)
エル・フィッシャウエイ


ハン・ハリーリ市場を歩くと、エキゾチックな雰囲気のカフェがたくさんあります。
特に「EL FISHAWY(エル・フィッシャウエイ)」は、エジプトで最も有名なカフェのひとつで、300年以上の歴史を持つとも言われています。
狭い路地に位置し、伝統的なアラブ装飾と鏡に囲まれた店内は、ノスタルジックな雰囲気が漂い、訪れる人々を魅了します。
おすすめのメニューはハイビスカスティーです。エジプトでは、ジュースを飲みながらたばこの一種シーシャを楽しむ文化があります。シーシャは20歳以上の方が楽しめるものですので、興味があれば現地の文化を感じてみてください。
エル・フィッシャウエイ(EL FISHAWY)
- 住所
- 27X6+5XQ, Haret Khan Al Khalili, El-Gamaleya, El Gamaliya, Cairo
- 営業時間
- 午後12時30分頃~深夜1時頃まで
※営業時間は目安です。
- 定休日
- なし
- 料金
- コーヒー、紅茶1杯:EGP20(日本円:約63円)
- 電話番号
- +20 10 99555417
- URL
- https://www.cairo.gov.eg/en/Culture/Pages/Cairo-Coffeehouses-details.aspx?ID=5
エジプト考古学博物館


1798年のナポレオンのエジプト遠征後、フランスによる古代エジプト調査や発掘が始まり、1852年にはフランス人考古学者オーギュスト・マリエットが最初のエジプト考古学博物館を設立しました。
その後、展示品が増えたため、1902年に現在の博物館がイスマイール副王広場に建てられました。イスマイール副王広場は現在は「タハリール広場」と呼ばれていて、旅行会社、土産店、飲食店、オフィス、役所などが並ぶ、カイロの街の中心です。
その中でもひと際目立つ赤みかかった新古典様式建築の大きな建物が、エジプト考古学博物館です。
エジプト考古学博物館の中は広いながらもシンプルなレイアウトなので、迷子になる心配もなくスムーズに見てまわれます。最大の見どころはツタンカーメンの展示コーナーです。(今後ギザの大エジプト博物館に移される予定です。)

イギリスの考古学者ハワード・カーターが王家の谷でツタンカーメンの王墓を発見した1922年当時、発見された副葬品などの財宝は各国の博物館に売却される予定でした。しかし、カイロ在住のイギリス人骨董収集家ロバート・グレッグ卿が反対し、その結果、エジプト考古学博物館にツタンカーメン特別展示場が設けられたと言われています。
エジプト考古学博物館(Egyptian Antiques Museum)
- 住所
- El-Tahrir Square, Ismailia, Qasr El Nil, Cairo
- 営業時間
- 午前9時~午後5時(ラマダン期間中は午後4時まで)
- 定休日
- なし
- 料金
- 外国人大人:EGP550(日本円:約1,720円)
6歳以下:無料 - 電話番号
- +20 2 25796948
- URL
- https://egyptianmuseumcairo.eg/
カイロタワー

1961年にオープンしたカイロタワーはナイル川の中州に位置するゲジラ島のランドマーク。
その高さはクフ王の大ピラミッドよりも43m高く、約187m。ピラミッドに使われているアスワンの花崗岩を使用しています。
タワーの形状は蓮の花をモチーフにしており、誕生と繁栄を表しています。360度の円形の展望台から街のパノラマビューを楽しめ、回転するレストランからはさまざまなカイロの景色を楽しめます。
ただし、霧やスモッグが多い日もあるので、訪れるなら晴れの日か夜景の美しい時間帯を選ぶようにしましょう。

一番混雑する時間帯は日没近くですが、太陽がスカイラインの後ろに沈み、古い建物が常夜灯に照らされて、映画のように牧歌的なパノラマを形成した眺めが楽しめます。タワーのカフェテリアでコーヒーや紅茶を楽しむのもおすすめです。
カイロタワーへの行き方
- メトロ
- M2号線オペラ駅(Opera)
- タクシー
- 「エル・ボルグ((カイロ)タワー)」または「ボルグ・エル・カーヘラ」と伝えてください。ノヴォテルホテルのそばなので「フンドック・ノヴォテール(ノヴォテルホテル)」でも良いかもしれません。
カイロタワー(Cairo Tower)
- 住所
- Kasr Al Nile, Zamalek, Cairo
- 営業時間
- 夏時間:午前9時〜午前1時
冬時間:午前8時〜午前0時※ラマダン期間中は特別営業時間になります。
- 定休日
- なし
- 料金
- EGP70(日本円:約220円)
- 電話番号
- +20 2 27365112
- URL
- https://www.facebook.com/TheCairoTower/
ギザの三大ピラミッドとスフィンクス

ギザのピラミッド群は、古代エジプトの歴史と文化を象徴する壮大な遺跡です。主にクフ王、カフラー王、メンカウラー王の3つのピラミッドがあり、中でもクフ王の大ピラミッドは、世界七不思議のひとつとして知られ、約4000~5000年前に築かれたとされています。
底辺は一辺が約230mの正方形で、それぞれの面は正確に東西南北の方位に対面しています。創建当時、高さは146mありましたが、頂上部が欠損し今では137mです。
実物を目にすると、その巨大さに圧倒されるだけではなく、完璧な構造とシンプルながらも素晴らしい形状美、建築美にきっと感動することでしょう。
空気が澄んだ朝早い時間にピラミッド大通りを真っすぐ進んでいくと、大通りの正面の先にクフ王の大ピラミッドが見えてくるので、前方の車窓に目を向けておくと良いでしょう。
注意すべき点は、ピラミッドエリア入場券と、各ピラミッドの入場券は別々だということです。それに3大ピラミッドから河岸神殿のスフィンクスのあるカフラー王の河岸神殿までは少し離れているので、暑い時期は冷房の効いたチャーター車での移動がおすすめです。
- メトロ
- M1号_でギザ(Giza)駅で下車。そこからピラミッド行きのマイクロバスかタクシーで20〜30分程度。
- バス
- タハリール広場のエジプト考古学博物館裏のバス停から355番または357番のバスに乗車。バスの料金はEGP4(日本円:約12円)
- バスツアー
- ミスルトラベル(エジプト国営旅行社)主催のツアーのほか、ホテルでガイド付きツアーの申し込みが可能。冷房付きバスのエジプト考古学博物館とギザの3大ピラミッド見学昼食付でEGP185~285ほど(日本円:約580円~890円)
※参加人数による
https://www.misrtravel.net/Day-Tours/Hurghada-Day-Tours/Pyramids-Solar-boat-Egyptian-Museum-by-bus

ギザのピラミッドとスフィンクス(カフラー王の河岸神殿)(Giza Pyramids &Temple of Sphinx)
- 住所
- Al Haram, Giza
- 営業時間
- 午前8時〜午後4時30分
- 定休日
- なし
- 料金
- <ピラミッド敷地内(エリア入場料)>
大人:EGP700(日本円:約2,200円)※スフィンクス(河岸神殿)入場含
<第一ピラミッド入場料>
大人:EGP1,000(日本円:約3,120円) - URL
- https://egymonuments.gov.eg/archaeological-sites/giza-plateau/
【番外編】大エジプト博物館

大エジプト博物館は、ギザの三大ピラミッドの近くに位置し、年間500万人の訪問者を迎える世界最大の古美術博物館をめざして建設されています。このプロジェクトには、日本の国際協力機構(JICA)が大きく貢献しており、日本からも専門家が派遣され研究や建設が進められています。

当初の完成予定年からすでに数年遅れており、未だ完成していませんが、部分的に営業を開始しています。ミュージアムショップや、2024年10月16日からは1万点の遺物が展示される常設展示ギャラリーがオープンしています。エジプト考古学博物館に展示されているツタンカーメン王コーナーやクフ王の船(太陽の船)もこの博物館に展示される予定です。
大エジプト博物館(The Grand Egyptian Museum<GEM>)
- 住所
- Alexandria Desert Rd, Kafr Nassar, Al Haram, Giza(ギザのピラミッドの隣)
- 営業時間
- GEMコンプレックス: 午前8時30分~午後6時
ギャラリー:午前9時~午後5時※チケット最終購入時間:午後4時
- 定休日
- なし
- 料金
- EGP1,200(日本円:約3,700円)
※事前に公式サイト(下記)よりプレオープン入場券の購入が必要です
- 電話番号
- +20 2 35317344
- URL
- https://visit-gem.com/en/home
カイロ・ギザのおすすめモデルコース
限られた日数で効率良くカイロ・ギザを見てまわりたい方に、おすすめのモデルプランです。ここまででご紹介できていないオールドカイロ(コプト地区)、サッカラの階段ピラミッド、ダハシュールの屈折ピラミッドも巡るコースです。
オールドカイロ(コプト)地区はイエス・キリストが幼年期に過ごした場所で、キリスト教聖地のひとつです。教会の鐘の音が響き、バビロンの塔の跡などが見られ、イスラム地区とはまるで雰囲気が異なります。
サッカラの階段ピラミッドやその少し先にあるダハシュールの屈折ピラミッド(赤のピラミッド)は、果てしなく広がる砂漠の中にそびえ立つ、まさに「砂漠の中のピラミッド」のイメージそのものです。にぎやかなギザの三大ピラミッドとは違った雰囲気を楽しめるので、ぜひ足を延ばしてみてください。
1日目おすすめモデルコース
-
07:30 カイロ市内ホテル出発
タクシーまたは地下鉄+マイクロバス(約1時間)
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08:10 ギザの3大ピラミッド
徒歩(約30分)
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10:00 カフラー王の河岸神殿(スフィンクス)、周辺で昼食
タクシー(約30分)
-
13:00 古王国時代の首都メンフィス
タクシー(約10分)
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13:10 サッカラの階段ピラミッドと墓地遺跡群
タクシー(約20分)
-
14:40 ダハシュールの屈折ピラミッド(赤いピラミッド)
タクシー(約1時間)
-
15:40 市内ホテル
タクシー(約10分~30分)
-
17:00 ハーン・ハリーリ市場
2日目おすすめモデルコース
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08:30 市内ホテル出発
徒歩(約30分)
-
09:00 エジプト考古学博物館
メトロ(約10分)
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11:30 ムハンマド・アリ・モスク(シタデル)、周辺で昼食
徒歩(約30分)
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13:00 スルタン・ハッサン・モスク、アル・リファイ・モスク
タクシー(約15分)
-
15:00 コプト教会、バビロンの塔跡、コプト(キリスト教)博物館
タクシー(約30分)
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17:30 市内ホテル
タクシー(約10分~30分)
-
18:00 タハリール広場&タラット・ハルブ広場、モハンディシーン地区の繁華街で散策


【古代遺跡のロマンを巡る】ルクソールのおすすめ観光スポット8選

ルクソールは古代エジプトの中王国・新王国時代の絶頂期を感じられる遺跡の街です。紀元前3150年頃に上下エジプトが統一された後、エジプトの首都・テーベとして大いに栄えました。
その後、テーベは砂に埋もれてしまい、その上に村ができ人々が暮らすようになりましたが、1798年にナポレオンの遠征によりスエズ運河とルクソール神殿が発見されました。
1850年頃にフランスの調査隊による遺跡発掘で村が撤去され、さらに多くの遺跡が発見されると、イギリス(当初)の旅行会社トーマス・クックの手によってルクソールは観光地として整備されました。
ルクソールの街はナイル川を挟んで東岸と西岸に分かれています。東岸には神殿の遺跡の他、観光客向けのホテルやレストラン、バザールが軒を並べて賑わいを見せています。一方、西岸には古代時代の墓や葬祭殿をメインとした遺跡群、そして素朴な村やさとうきび畑が広がっています。
現在は両岸を繋ぐ道路が整備されているので、車や自転車で簡単に行き来できます。
ルクソール神殿

ルクソール神殿は、町の中心に位置する壮大な遺跡です。最低30〜45分程度あればさっとまわれますが、ゆっくり見たいなら1時間〜1時間半程度必要です。
まず目を引くのは、第一塔門の壁に大きく書かれたカディッシュの戦いの壁画でしょう。ラムセス2世が二輪馬車に乗り、矢を放っている姿の凛々しさとその迫力は息を吞むほどです。同じ場面の壁画は他の神殿等にもありますが、これほど大きくはっきりと見られるのはルクソール神殿が一番かもしれません。
通常オベリスクは2本で1組ですが、第一塔門のオベリスクは1本しかありません。これは、1832年にエジプト総督が友好の証として、もう1本をフランスに贈ったからだそうで、現在もパリのコンコルド広場に建っています。
さらに、第一塔門を入ると、すぐ左手にはイスラム教のモスクがあります。入り口が高い所にあるのは、イスラム時代にはすでにこの神殿が砂で埋もれていたためです。
第二塔門を抜けた列柱室の東西の壁画には、オペット祭と呼ばれる祭りの準備をしている光景が描かれています。ラムセス2世の17人の息子が神殿に向かう行列を先導し、その後に雄牛、貴族、音楽家、アクロバットダンサーが続いています。これから始まる祭りに昂奮している、という雰囲気が伝わる場面です。


ルクソール神殿(Luxor Temple)
- 住所
- Luxor, Egypt
- 営業時間
- 午前6時~午後8時
- 定休日
- なし
- 料金
- 大人EGP500(日本円:約1,500円)
- URL
- https://egymonuments.gov.eg/en/monuments/luxor-temple
カルナック神殿

アメン大神殿、ムト神殿、メンチュウ神殿からなるカルナック神殿は、新王国時代の第12王朝から第20王朝まで、約1500年の歳月をかけて完成された、アメン神を祀る巨大な神殿です。よって、カルナック神殿そのものをアメン大神殿と呼ぶこともあります。ルクソールを代表する、圧倒的存在感を誇る名所で、もしルクソールの東岸で1か所だけ訪れるとしたら、このカルナック神殿をおすすめします。所要時間は最低でも1時間半程度必要です。
最大の見どころは134本もの巨大な柱が並ぶ大列柱で、まさに圧巻の光景です。真夏でも涼しい空間のため「柱の森」とも呼ばれています。
カルナック神殿では、毎晩「音と光のショー」が開催されています。ショーの前半は、「聖なる池」の前に並べられた椅子に座り、ライトアップされた神殿を眺めながらナレーションを聞きます。この池では、古代には王族が舟遊びを楽しんでいたとされています。
後半は、ライトアップされた神殿の中を歩きながら進んでいきます。ショーは午後8時から英語版、午後9時からは多言語版が上映され、木曜日の午後9時からはアラビア語で行われています。
カルナック神殿(Karnak Temple)
- 住所
- Karnak Temple, Luxor
- 営業時間
- 午前6時~午後5時30分(音と光のショーは午後8時頃から開始)
- 定休日
- なし
- 料金
- 大人EGP600(日本円:約1,900円)
- URL
- 公式サイト
https://exploreluxor.org/karnak-temple/
音と光のショー公式サイト
https://www.soundandlight.show/en/show/karnak-show
王家の谷


王家の谷は、ルクソールの西岸にある険しい谷に位置します。ファラオたちは自分たちの”カー”(魂)や財宝を盗掘者から守るにはピラミッドに隠すだけでは不十分だと気が付き、盗掘者が滅多に侵入できないような場所にそれらを納めようと考えたからです。
そこでルクソール西岸の、まず人間が侵入することは不可能な奥深い谷に王家の墓地を作り、その谷を砂で覆ったり、落とし穴を仕掛けたりしたと言われています。
少なくとも63基の王墓がありますが、時間的にも体力的にも全部見ることは不可能です。特に見ごたえがあり、壁画などが美しい王墓は、ツタンカーメン王墓(特別入場券が別途必要)のほか、ラムセス6世、トトメス3世、ラムセス2世、セティ1世などが挙げられます。
ちなみにラムセス5世、6世の王墓などには、古代ギリシャやローマの観光客が残した落書きも見られます。彼らの中にはわざわざ壁画落書きのためだけに、彫刻師を連れて海を渡ってきた者もいました。古い時代から、エジプトの遺跡観光がいかに異国の人々に人気があったのか、ということが分かります。
ネフェルタリ王妃の墓(王妃の谷)


王家の谷から南に約1.5km離れた所に王妃の谷があります。第18王朝に埋葬された王子と王女たちの墓、そして第19王朝に埋葬されるようになった王妃たちの墓で、合計約90基以上ありますが、見学できるのはごく一部です。
ここには古代エジプトの全ての墓の中で、最も美しいとされる、かのラムセス2世が寵愛したネフェルタリ王妃の墓があります。ラムセス2世には大勢の正室と側室がいましたが、彼はネフェルタリ王妃のためだけにアブシンベルの小神殿を建てました。
中に入ると、玄室の壁にはネフェルタリの姿がたくさん描かれています。豪華な頭の飾りを被り、白いガウンを着た姿で神々と一緒に描写されており、青い天井には金星が無数に描かれています。
見学できる時間は10分間だけです。人が息を吐くことで、湿度が増し壁画の漆喰を傷めるため、一日の人数制限も設けられています。早朝に訪れ、チケットを購入することをおすすめします。
王妃の谷(Valley of Queens)
- 住所
- Valley of Queens, Luxor
- 営業時間
- 午前6時~午後5時
- 定休日
- なし
- 料金
- ネフェルタリ王妃の墓特別入場券(エリア入場料含む):大人EGP2,700(日本円:約8,500円)
ハトシェプスト女王葬祭殿(ディル・エル・バハリ)


ハトシェプスト女王葬祭殿は壮大な3層のテラスを持ち、高い岩山を背に位置しています。この美しい建築物は、かつてコプト(キリスト教)の修道院として使用されていたため、「ディル・エル・バハリ(北の修道院)」という名前が付けられています。1994年にはここでオペラ「アイーダ」が野外上演されたこともあります。
ハトシェプストは夫トトメス2世の死後、幼い継子トトメス3世の代理摂政として約22年間国を統治しました。
第一テラスの壁画にはオベリスクを大船で輸送する場面が、第二テラスには女王が外国プント(現スーダンからソマリア辺り)まで遠征し、平和交易外交をする場面が描かれています。
ほとんど日陰のないスポットのため、夏は日傘や帽子、頭を覆う布を忘れずに。
ハトシェプスト女王葬祭殿(Deir el Bahari)
- 住所
- Al Qarna, Luxor(west bank)
- 営業時間
- 午前6時~午後5時
- 定休日
- なし
- 料金
- 大人EGP440(日本円:約1,400 円)
- 電話番号
- なし
- URL
- https://egymonuments.gov.eg/en/archaeological-sites/deir-al-bahari
メムノンの巨像

メムノンの巨像は約3400年前に作られたアメンホテプ3世の巨大な2体のファラオ像で、西岸に入るとすぐに見えてきます。高さは台座の部分を含め約18.9mで、これは奈良の大仏(台座部分含む)の高さとほぼ同じです。重さはそれぞれ720トンで、どちらも砂岩の単一のブロックを彫り、完成させた像です。
太陽が昇る東を向いてナイル川を眺めているこの2体の像は、かつてそれらの背後にあったアメンホテプ3世の葬祭殿を守るために、神殿の入口門に建てられました。地震や洪水の影響、古い記念碑や建物を新しい建造物の材料として利用するという古代の慣習により、この巨大な葬祭殿は消滅しました。
かつてこの2体の像は日の出時間になると「むせび泣いた」という逸話が有名です。本当に泣いていたのではなく、明け方の激しい気温と湿気の変化の影響で、像の岩石の亀裂に振動が響いていたせいだろう、と言われています。紀元後199年にローマ皇帝がその亀裂を修復して以来、その現象はばったりなくなりました。
ルクソールでおすすめのお土産スポット
ルクソールは遺跡の街ですが、ショッピングも楽しめます。ローカルなお店が多いので、値段交渉のスキルが試されるかもしれません。
東岸側にあるスーク(市場)はルクソール神殿から徒歩約5分です。
Habiba(ハビバ)
ルクソールのスークでおすすめの店は、オーストラリア人女性が経営する「Habiba(ハビバ)」です。 とても小さな店ですが、ジュエリー、革製品、エジプト綿タオル、ソハーグ産の綿刺繍スカーフ、アスワン バスケット、カーペットなどを定価で販売しています。値段交渉が苦手な方におすすめです。
Habiba
- 住所
- El Mostashfa st. Luxor City, Luxor
- 営業時間
- 午前10時~午後10時(ただし中休み時間が入る)
- 定休日
- なし
- 電話番号
- +20 10 01242026
- URL
- https://www.habibagallery.com/
Aboudi Bookstore(アブディ書店)

画像提供:https://www.aboudi-bookstore.com/

画像提供:https://www.aboudi-bookstore.com/
「Aboudi Bookstore(アブディ書店)」は、1909年に開業したルクソールで最も古い本屋のひとつです。
ここでは英語で書かれたエジプト関連の書物が充実している上、元々は観光客向けの、エジプトの遺跡や景色の写真を販売する店だったため、お土産になるような美しい画集や写真集、絵葉書なども販売されています。
Aboudi Bookstore
- 住所
- Mabad Al Karnak, Luxor
- 営業時間
- 午前8時~午後10時(金曜日のみ午前9時営業開始)
- 定休日
- なし
- 電話番号
- +20 95 2372390
- URL
- https://www.aboudi-bookstore.com/
ルクソールのおすすめモデルコース
1日目おすすめモデルコース
-
05:30 市内ホテル出発
タクシー(約30分)
-
06:00 王妃の谷(ネフェルタリ王妃の墓)
タクシー(約10分)
-
王家の谷
タクシー(約15分)
-
09:30 ハトシェプスト女王葬祭殿
タクシー(約10分)
-
11:00 メムノンの巨像
タクシー(約40分)
-
12:30 市内ホテル、ランチ
徒歩(約10分)
-
15:00 ルクソール博物館、スーク散策、音と光のショー(カルナック神殿)
徒歩(約10分)
-
市内ホテル
2日目おすすめモデルコース
-
07:30 市内ホテル
タクシー(約30分)
-
08:00 西岸のスーク
タクシー(約30分)
-
10:00 カルナック神殿
タクシー(約10分~20分)
-
12:30 ホテル、レストラン
タクシー(約5分~15分)
-
17:00 ナイル川沿いやスーク散策
※少しハードなスケジュールです。できればもっとルクソール滞在日数を増やすことをおすすめします。
【ナイル川の島々の絶景】アスワンとアブ・シンベルのおすすめ観光スポット6選

アスワンはナイル川の東岸に位置し、内陸アフリカへの玄関口と称される街です。カイロから南に約860㎞、ルクソールからは南に約210㎞離れた所にあるこの町は、ヌビア人が暮らす地域です。
ヌビア人とは現在のスーダン北部とエジプト南部に住む先住民族です。彼らの起源は、世界最古の文明発祥地のひとつである、中央ナイル渓谷にまで遡ります。ヌビア語を話し、独特の伝統や文化を持っています。
豊かな緑と南国の花々が美しく、冬でも暖かく乾燥しているので、19世紀にはオーストリアのハプスブルク家といったヨーロッパの王族や貴族も避寒に訪れていたそうです。
フィラエ島のイシス神殿


フィラエ島は古代エジプト語の「ピラク」が語源で、「遠く離れた場所」という意味ですが、ナイル川に浮かぶ最も小さな島のひとつで、別名「ナイルの真珠」とも呼ばれています。
フィラエ島のイシス神殿は第30王朝のネクタネポ1世が建造し、その後イシス女神信仰はローマ帝国中にも広まりました。そのため、かのクレオパトラ七世とカエサルもナイル川クルーズの旅行の際に、立ち寄ったと言われています。
アスワンハイダムの建設によって水没の危機に直面しましたが、ユネスコのヌビア遺跡救済キャンペーンによって、島の建物は隣のアギルキア島へと移転されました。この大規模な移設プロジェクトは7年を要し、1980年に完成しました。
フィラエ島を訪れるなら夜に開催される音と光のショーがおすすめです。
エジプト神話のショーが楽しめるのはもちろん、月と星の明かりに照らされた夜の神殿は神秘的でロマンが感じられます。ただし川の上にある島なので、気温が下がりやすく、夜は特に冷えます。夏でもカーディガンなど、羽織るものがあると良いでしょう。
フィラエ島のイシス神殿への行き方
- タクシーと小型水上タクシー
- アスワン南部のシェラル船着き場へタクシーで向かい、そこで神殿の入場券を購入。防波堤まで歩くとヌビア人の船長が待機しており、小型水上タクシーでフィラエ島へ連れて行ってくれます。
イシス神殿(Isis Temple)
- 住所
- Aswan 1, Aswan
- 営業時間
- 午前7時~午後4時(その後、音と光のショー開演)
- 定休日
- なし
- 料金
- 大人EGP550(日本円:約1,700円)
- URL
- https://egymonuments.gov.eg/en/monuments/isis-temple
アスワン・ハイダム

1971年に完成したアスワン・ハイダムは、毎年のように悩まされているナイル川の氾濫を防ぎ、農業用水の確保、電力エネルギーを支える重要な施設です。
20世紀半ば、急激な人口増加により農地が不足したため、1960年からダムの建設が始まりました。完成後は、耕作可能地域が約30%増加し、ダムの完成と共に貯水湖として誕生したナセル湖の水が蒸発することで、乾燥地帯にも雨が降るようになりました。
ハイダム観光のおすすめは、ハイダムそのものの迫力もさることながら、ダムの上から見下ろせるナイル川と、反対側から見渡せるナセル湖の景色です。広大な砂漠の中にあり、面積は約5,000㎢と琵琶湖の約7倍の大きさを誇る世界最大級の人工湖で、その眺めはまさに圧巻です。
アスワン・ハイダムはエジプト国家を支える重要なダムのため、常に大勢の軍人が見張っています。写真撮影の際は気をつけましょう。
ヌビア村

ナイル川の西岸に点在するヌビア村の中でも、近年ツーリズムに力を入れているのが、ソヘル島(ガルブ・ソヘイル)のヌビア村です。アスワンの小さな港からファルーカ(帆船)で約10分ほどで到着します。
ヌビア村は夕方以降に賑わいを見せるので、訪問するなら夕方の時間帯がおすすめです。ヌビア村で売られているバッグやアクセサリーは、アフリカらしさを感じるデザインと色彩が多く、カイロなどとは違ったショッピングを楽しむことができるでしょう。
ところで、この村の人々は家々に明るい色彩のペンキを塗り、三角形の幾何学模様を描いています。三角形はヌビア人にとって、3つの生命の源を、緑色は地球、黄色は太陽そして青色は空とナイル川を意味しているそうです。
家の壁にはほかにも船、ラクダ、ヤシなど、ヌビア文化のさまざまなものが描かれています。
また、泥レンガの出入り口の周りに陶器の皿を埋める風習があり、エジプトの他の地域の民家では見られない特徴なので、ヌビア村を散策する際には、ぜひ観察してみてください。

ヌビア博物館(Nubian Museum)
- 住所
- Sheyakhah Oula, Aswan 1
- 営業時間
- 午前9時~午後5時
- 定休日
- なし
- 料金
- 無料
- 電話番号
- +20 97 2484133
- URL
- http://www.nubianmuseum.com/
ソフィテル・レジェンド・オールド・カタラクト・アスワンホテル

アスワンで最も古く、格式のあるホテルがオールドカタラクトホテル(正式名称:ソフィテル・レジェンド・オールド・カタラクト・アスワン)です。世界中のVIPも宿泊するこのホテルの魅力のひとつは、ネオムーア様式が施された旧館の素晴らしい建物です。
リズミカルな線状パターンや植物モチーフ、精巧な幾何学模様が特徴で、特に目を引くのは土台から外側に向かって膨らむ美しい曲線で構成される「馬蹄形アーチ」です。

もうひとつの魅力は、旧館のレストランのテラス席からの眺めです。このホテルは岩山の上に位置しており、眼下にはナイル川が流れ、その景色を眺めながらヤシの椅子に腰かけると、アスワンの素晴らしいパノラマを満喫することができます。


ソフィテル・レジェンド・オールド・カタラクト・アスワンホテル(Sofitel LEGEND Old Cataract Aswan)
- 住所
- Abtal El Tahrir Street, Sheyakhah Oula, Aswan 1
- 電話番号
- 20 10 22229071
- URL
- https://sofitel.accor.com/en/hotels/1666.html
スーク・アスワン


アスワンでお土産を買うなら、地域の文化や雰囲気を感じることができる伝統的な市場「スーク」がおすすめです。
ナイル川に沿って約2kmにわたって広がるこのスークでは、ピーナッツやスパイス、ヘナ、香辛料、乾燥ハイビスカスの花、Tシャツ、特注の古代エジプト風のお土産などが手に入ります。カイロのスークよりもお買い得です。
路地裏では、ヌビアの工芸品やスーダンの剣、美しい刺繍が施されたテーブルクロスやカーペット、動物のぬいぐるみも販売されています。
観光案内所で尋ねると、ヘナの入れ墨を施してくれる村も教えてもらえます。ヘナはヌビアの伝統で、結婚したばかりの花嫁が足や手に美しい模様を描くもので、洗えば落ちます。
アスワンのおすすめモデルコース
-
07:00 アスワン空港
タクシー(約30分)
-
09:00 アスワン・ハイダム
タクシー(約10分)
-
11:00 石切り場(未完成のオベリスク)
タクシー(約30分)
-
12:00 市内ホテルで昼食・休憩
タクシーとフェリー(約20分)
-
15:00 ヌビア村
タクシー(約15分)
-
16:00 ヌビア博物館
フェリー(約20分)
-
17:30 スーク・アスワン散策
フェリー(約10分)
-
19:00 フィラエ島のイシス神殿(音と光のショー)
フェリー&タクシー(約20分)
-
20:30 ホテル
【少し足を延ばして】アブ・シンベル大神殿・小神殿


アブ・シンベルはスーダンとの国境近くに位置し、ラムセス2世の巨大な岩窟神殿がある砂漠です。
ラムセス2世によって建てられたアブ・シンベル大神殿と小神殿は、アスワン・ハイダムの建設でナセル湖の人工湖が誕生したことにより、その湖の底に水没する危機に直面しました。
しかし、1963年から1966年にかけて、ユネスコの協力のもと、1,036のブロックに分解され、リビア山脈の突出部の頂上に再建されました。大神殿の高さは約33m、正面の4対のラムセス2世の座像もそれぞれ約20mもあります。
毎年冬至と夏至の日に太陽が大神殿の奥にある聖所に差し込み、そこの4体の像のうち3体に光が当たります。太陽の光が当たらない1体は左端のプタハ像で、生命の源の神であるため、光を浴びてエネルギーを補給し若返る必要がないからとされています。

小神殿は、ラムセス2世が最愛の妻ネフェルタリ王妃のために建てたものです。新王国時代に女性のために巨大な建造物が建てられることは非常に珍しく、ネフェルタリがいかに特別な存在であったかを示しています。

神殿の見学は2時間もあれば十分ですが、ぜひ神殿付近のホテルに宿泊することをおすすめします。夜になると、満天の星空のもと、ライトアップされた神殿で音と光のショーを楽しむことができます。翌朝には日の出やナセル湖、朝日に照らされた神殿を眺めることができます。なお、毎年冬至と夏至の日は大変混雑するため、ご注意ください。
アブ・シンベル大神殿・小神殿(Abu Simbel Temple)
- 営業時間
- 午前5時~午後5時(その後、音と光のショー開演)
- 定休日
- なし
- 料金
- 大人EGP765(日本円:約2,400円)
- URL
- https://egymonuments.gov.eg/archaeological-sites/abu-simbel/
アスワンからアブ・シンベル大神殿・小神殿への行き方
- バス
- 毎日午前8時に1本のみ出発。チケットは事前購入不可のため、バス停には午前7時30分までに到着することをおすすめします。
所要時間は4時間ほどで、途中でトイレ休憩が入ります。
料金はEGP80(日本円:約240円)ほどです。
- ミニバン
- 公共のミニバンで移動することができます。降車地点は運転手に交渉して市内の適当な場所にお願いすることも可能です。
料金はEGP80(日本円:約240円)ほどです。
- 飛行機
- 国内線でアブ・シンベル空港へ移動した後、空港からエジプト航空バスで約10分。
アブ・シンベルのおすすめモデルコース
-
13:55 アブ・シンベル空港
エジプト航空バス(約10分)
-
14:10 アブ・シンベル大神殿・小神殿
タクシー(約10分)
-
16:30 ホテル
タクシー(約10分)
-
20:00 アブシンベルの音と光のショー
タクシー(約10分)
-
21:10 ホテル
ツアーを利用してエジプトへ行こう!
観光スポットが盛りだくさんのエジプト。
ツアーで申し込むと添乗員やガイド付きプランもあり、効率よく安心して旅行を楽しめるでしょう。
まとめ
エジプトの遺跡は非常に巨大で、まるで自分が冒険物語の主人公になったような気持ちになることができます。遺跡観光を通じて、数千年前の出来事がまるで最近のことのように感じられるでしょう。
長い歴史と迫力あるピラミッドや神殿、広大な砂漠、そして陽気でフレンドリーなエジプト人が、エジプトでの素晴らしい体験を提供してくれます。
※本記事は2024年10月28日現在の情報です。
※現在、エジプトでは急速に観光地の入場料が値上がりしています。この記事でご紹介した各入場料の金額も値上げする可能性があります。
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2024年12月22日(日) 23:59