中国・成都で訪れたいおすすめ観光スポット10選!モデルコースもご紹介!
2025.3.18

前川麻希

成都ってどんなところ?

成都は、「蓉(ヨウ)」とも呼ばれる四川省の省都であり、中国西部の生活と文化の中心都市です。古代蜀文明の発祥地であり、自然豊かな美食の都としても知られています。
街の中心部には、歴史と現代が交差する魅力的なスポットが数多く存在します。杜甫草堂(ドゥフゥツァオタン)や武侯祠(ウーホゥツー)などの歴史的名所は、訪れる人々に深い感動を与えます。
また、成都はジャイアントパンダの生息地としても有名で、可愛いパンダたちとの出会いは、きっと心に残る体験となるでしょう。
美食の都として名高い成都では、錦里(ジンリ)や寛窄巷子(クワンジャイシャンズ)といったエリアで地元の絶品料理を堪能できます。四川料理はその辛さが有名で、本場の火鍋や担々麺など、歴史あるお店も多く、お店の雰囲気からも中国の魅力を満喫できるでしょう。また、中国スイーツや中国茶のお店も見逃せません。
さらに、成都市内には自然豊かな公園やリラックスできるスペースが点在しており、なかでも人民公園は地元の人も多く集まる代表的なスポットです。自然と歴史に包まれて日常から解き放たれる時間を過ごすことができます。
今回は、伝統文化と最新トレンドが調和する都市、成都の魅力をご紹介します。
成都の概要
- 時差
- 1時間
※日本が1時間進んでいます
- 言語
- 公用語:中国語 方言:四川語
- 通貨
- 元
1元=約21円(2025年1月6日現在)
関西からどうやって行けるの?
2025年1月現在、関西国際空港から成都へは、四川航空が成都天府国際空港への直行便を毎日運航しています。
フライト時間は約5時間25分です。
運航情報を見る

成都観光を満喫するには何日必要?
成都の観光を十分に満喫するには、3〜4日程度での滞在をおすすめします。地下鉄やバス・タクシーなどの交通機関も充実しているので、効率よく市内を観光することができます。
3日間のモデルコース例
- 1日目
- 金沙遺跡博物館(ジンシャ遺跡博物館)や杜甫草堂で、中国の歴史や芸術などに触れる
- 2日目
- ジャイアントパンダ基地を訪れ、午後は市内でゆったりリラックスした時間を過ごす
- 3日目
- 青城山(チンチョンシャン)と都江堰(ドゥージャンイエン)の世界遺産を訪れ、成都の豊かな自然を楽しみ、水利施設の歴史と技術を学ぶ
3日間で主要な観光スポットをカバーできますが、4日間あればさらに深く成都の魅力を探求できるでしょう。
【パンダと三国志の都市】成都のおすすめ観光スポット10選!

成都は、歴史と自然、そしてグルメが楽しめる都市です。三国志の名将、諸葛亮(ジューグーリャン)を祀る武侯祠や、愛らしいパンダと出会える成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地など、見どころが豊富です。
成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地

成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地は、「パンダの自然の楽園、私たちの理想郷」と謳われ、ジャイアントパンダの愛らしさと保護活動の情熱を伝えるために設立された、自然豊かな施設です。
まず、入り口をくぐると目の前に広がるのは、美しい竹林に囲まれたパンダの楽園。見渡す限りの緑と、その中を悠然と歩くパンダたちの姿は、まさに圧巻です。赤ちゃんパンダが竹をかじったり、木に登ったりする姿を見れば、その可愛さに心が癒やされること間違いなし!
さらに、施設内ではパンダの飼育員からパンダの生態や繁殖の秘密を聞くことができます。ふれあい体験ができるので、パンダファンには夢のような時間を過ごすことができます。
入場にはウェブサイトでの事前予約が必要です。また、午後入場予約の方は早く到着しても時間まで中には入れないのでご注意ください。

成都大熊猫繁育研究基地(成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地)
- 住所
- 中国四川省成都市成华区熊猫大道1375号
- 営業時間
- <11月~2月>
午前券の入園時間:午前8時~午前12時
午後券の入園時間:午後0時~午後4時
閉園時間:午後5時30分
<3月~10月>
午前券の入場時間:午前7時30分~午前12時
午後券の入場時間:午後0時~午後5時
閉園時間:午後6時 - 定休日
- 火曜日(祝日を除く)
- 料金
- 大人:55元(約1,100円)
子ども:27元(約540円)※要予約 以下のサイトから予約可能
https://jp.trip.com/travel-guide/attraction/chengdu/chengdu-research-base-of-giant-panda-breeding-76342/?locale=ja_jp&curr=USD - 電話番号
- +86-028-83510033
- URL
- https://www.panda.org.cn/
- アクセス
- ・市内からタクシーで約1時間
・地下鉄3号線「軍区総医院駅」からシャトルバス
錦里古街(ジンリグージエ)

錦里古街は、成都の歴史と文化を存分に感じられる観光スポットです。古代からの建築様式が残る石畳の通りも雰囲気を醸し出し、タイムスリップしたかのような感覚に包まれます。ここでは、地元の職人による伝統工芸品やお土産が並ぶ店舗が軒を連ねており、見ているだけでも楽しめます。
錦里古街では、四川火鍋や担々麺はもちろんのこと、ぜひ立ち寄っていただきたいおすすめは、燻製ベーコンや麻婆豆腐のお店です。
食事に加え甘味も外せません。冰粉(ひんやりスイーツ)、三大砲(もち米団子)、揚げ餅(砂糖菓子)など、地元の美味しいグルメを余すことなくぜひご堪能ください。
脇の小道に並ぶ魅力的なお店や街並みは、夜になると赤い提灯が灯り幻想的な雰囲気に包まれた美しい夜景へと変わり、一日中飽きることなく過ごせるスポットです。ぜひ食べ歩きをしながら歴史的な景観を楽しんでみてください。


錦里古街(ジンリグージエ)
- 住所
- 四川省成都市武侯区武侯祠大街231号付1号
- アクセス
- 地下鉄3号線「高升橋駅」から徒歩約15分
寛窄巷子(クワンジャイシャンズ)

寛窄巷子(クワンジャイシャンズ)は、成都の名所のひとつで、歴史と現代が絶妙に融合した成都の若者にも人気のエリアです。1700年代清朝時代からの古い街並みを残しながらリノベーションされており、3つの通り「寛巷子」「窄巷子」「井巷子」で構成されています。それぞれが少しずつ違った雰囲気を持っているので、歩くだけでも楽しいエリアです。
まず、「寛巷子(クワンシャンズ)」では、昔ながらの建築物と新しいカフェやショップが立ち並び、伝統とモダンが交錯する雰囲気を楽しめます。ここでは、地元の伝統工芸品やユニークなお土産を探すのも楽しいでしょう。
次に、「窄巷子(ジャイシャンズ)」では、細い路地に沿って小さな飲食店が続き、四川料理の名物グルメを堪能できます。特に、スパイシーな麻婆豆腐や香ばしい焼き餃子は絶品です。また、夜になると提灯が灯り、幻想的な夜景も楽しむことができます。

そして、「井巷子(ジンシャンズ)」は、歴史的な建物と現代アートが調和した独特のエリアです。ここでは、アートギャラリーや工房を巡りながら、地元アーティストの作品を楽しむことができます。
どの通りにもたくさんのお茶屋さんがあり、流れてくる音楽に癒やされながら、ゆったりとした時間を過ごせるでしょう。成都の人はお茶が大好き。ぜひ地元の人との交流も楽しんでみてください。
寛窄巷子(クワンジャイシャンズ)
- 住所
- 四川省成都市青羊区少城片区蜀都大道西段
- アクセス
- 地下鉄4号線「寛窄巷子駅」徒歩約3分
武侯祠(ウーホゥツー)

武侯祠は、歴史と文化が色濃く息づく名所であり、劉備(リウベイ)、諸葛亮(ジューグーリャン)など、蜀漢の英雄を記念するために建てられた廟です。ここでは、彼らの知恵と勇気を讃える美しい建築や庭園を楽しむことができます。
まず、武侯祠の敷地に足を踏み入れると、その壮大な門と荘厳な建築が迎えてくれます。歴史的な雰囲気に包まれたこの場所では、当時の文化と歴史を感じることができ、まるでタイムスリップしたかのような感覚を味わえます。

さらに、武侯祠の敷地内には成都武侯祠博物館があり、貴重な歴史的遺産や三国志に関連する資料が展示されています。特に、諸葛亮の戦略や生涯に焦点を当てた展示は、歴史ファンにはたまらない内容です。
また、博物館内の展示物を見ながら、三国志の物語に深く浸ることができます。文物エリアでのスマート音声ガイド機は日本語も対応しています。(デポジット200元(約4,000円)、貸出料金30元(約600円))。
武侯祠博物館(ウーホゥツー博物館)
- 住所
- 成都武侯慈街231号
- 営業時間
- 午前8時30分~午後7時(最終入館午後6時)
- 定休日
- 不定期
- 料金
- 大人:50元(約1,000円)
子ども(6歳~18歳):25元(約500円)※要予約(公式サイト・WeChat公式アカウントより)
※武侯祠は無料。博物館内のみ有料です。 - 電話番号
- +86-02885533728
- URL
- https://www.wuhouci.net.cn/index.html
- アクセス
- 地下鉄3号線「高昇橋駅」から徒歩約10分
金沙遺跡博物館(ジンシャ遺跡博物館)

成都の郊外に位置する金沙遺跡博物館は、紀元前12世紀から紀元前7世紀までの長江流域の古代文明の中心地であった、古蜀王国の都の歴史と文化を知ることができる博物館です。
博物館は、遺跡館と陳列館が併設されています。
屋外の遺跡館では遺跡発掘現場の再現展示があり、当時の生活の様子をリアルに感じられます。現場の様子や考古学者の作業風景を見学することで、発掘の興奮と歴史の奥深さを体感できます。
そして陳列館では、巨大な太陽鳥の金箔装飾が圧倒的な存在感を放っています。この美しいアートワークは、古代の技術と芸術性を感じさせます。また、成都の象徴である、黄金の太陽や仙鳥、黄金の仮面や精巧な翡翠の装飾品など、貴重な出土品が数多く展示されています。独特な芸術的センスは後漢文化の魅力であり、古代人の生活や信仰を含め、蜀文明を知ることができます。
さらに、博物館内には古代の衣装の試着や、土器の製作体験など、子どもから大人まで楽しみながら学ぶことができる体験型展示もあります。


金沙遺跡博物館(ジンシャ遺跡博物館)
- 住所
- 成都青陽区金沙廃墟路2号
- 営業時間
- 午前9時~午後6時(最終入場:午後5時)
- 定休日
- 月曜日
- 料金
- 大人:70元(約1,400円)
6歳~18歳:35元(約700円) - 電話番号
- +86-028-87303522
- URL
- https://www.jinshasitemuseum.com/
- アクセス
- 地下鉄7号線「金沙遺跡博物館駅」より徒歩約5分
杜甫草堂博物館(ドゥフゥツァオタン博物館)

杜甫草堂博物館は、中国文学史に輝かしい足跡を残した詩人、「杜甫」(日本では「とほ」で知られる)の居住地を復元した美しい場所です。この博物館は、彼の詩作活動の重要な拠点であり、訪れる人々に歴史と文化の深い繋がりを感じさせてくれます。
博物館に一歩足を踏み入れると、広がるのは緑豊かな庭園と伝統的な建築様式の建物です。特に、杜甫が詩を書いたとされる草堂や書斎は、古代中国の詩作の雰囲気を存分に感じられるスポットです。彼の詩の世界に浸りながら、その時代の風景や風情を想像してみてください。
さらに、杜甫草堂博物館では、杜甫の作品や彼の生涯についての展示が充実しています。詩集や書簡、彼に関する歴史的な資料を通じて、彼の詩作活動や人生について深く学ぶことができます。また、定期的に行われる詩の朗読会や文化講座も見逃せません。
詩の愛好者だけでなく、歴史や文化に深く触れることができる杜甫草堂博物館で、日本でも広く知られる杜甫の世界観をゆっくり感じてみてください。
杜甫草堂博物館(ドゥフゥツァオタン博物館)
- 住所
- 成都市青羊区青华路37号
- 営業時間
- 午前9時~午後6時
※最終入場:午後5時
- 定休日
- 不定期
- 料金
- 無料(特別展示がある場合は別途料金)
- 電話番号
- +86-028-68921800
- URL
- https://www.cddfct.com/
- アクセス
- 地下鉄4号線「杜甫草堂博物館駅」より徒歩約5分
人民公園(レンミンゴンユエン)

成都の人民公園は、地元の人々に愛される街のオアシスです。この広大な公園は、四季折々の花々や緑豊かな木々が美しい風景を作り出しており、訪れる人々を穏やかな気持ちにさせてくれます。
朝の時間帯には公園内で太極拳を練習する地元の人々の姿が見られ、そのゆったりとした動きに心が和みます。また、散歩道を歩けば、池や美しい庭園に囲まれたエリアがあり、ボートに乗ってのんびり過ごすのもおすすめです。
人民公園の中には、茶館が点在しており、そこで味わう中国茶は格別です。
さらに、定期的に行われる地元のイベントや文化活動も見逃せません。伝統的な音楽や踊りのパフォーマンスが行われることがあり、成都の文化を肌で感じることができます。
人民公園を訪れることで、日常の喧騒を忘れ、自然と文化に触れる豊かな時間を過ごすことができます。ぜひ一度、成都の心地よい憩いの場を体験してみてください。
人民公園(レンミンゴンユエン)
- 住所
- 四川省成都市青羊区祠堂街9号
- 営業時間
- 午前6時~午後10時
- 定休日
- なし
- 料金
- 無料
- 電話番号
- +86-028-86132021
- URL
- http://cdpeoplespark.cn/
- アクセス
- 地下鉄1号線「中山路駅」より徒歩約5分
青城山(チンチョンシャン)

青城山は、世界文化遺産にも認定された、道教の聖地として名高い美しい山です。中国4大道教名山および5大仙山にも選ばれ、緑豊かな山々と澄んだ空気に包まれたこの場所は、まさに自然と歴史が融合した素晴らしい名所です。
まず、青城山の魅力はその豊かな自然環境にあります。四季折々の風景が楽しめるこの山では、春には花々が咲き誇り、夏には涼しい木陰でのんびり過ごすことができます。秋には紅葉が山全体を彩り、冬には雪景色が幻想的な雰囲気を醸し出します。
さらに、青城山は道教の聖地のため、多くの寺院や道観が点在しています。その中でも特に有名な「天師洞(ティエンシードン)」は青城山の前山に位置し、三清殿(サンチンディエン)、三皇殿(サンファンディエン)、黄帝祠(ファンディツー)といった寺院で構成されています。さらに、道教の創始者といわれる張陵(ジャンリン)はこの天師洞で修行したとも伝えられ、青城山の中でも中心的な役割を担う場所です。
また、青城山後山には泰安古鎮(タイアングージェン)などの、古風で趣のある村があります。まるで桃源郷の世界のようなので、余裕があればぜひ立ち寄ってみてください。
山頂からの眺めは格別で、青い山々と広がる緑の絨毯が一望できます。晴れた日には遠くまで見渡すことができ、まさに絶景です。

青城山風景区 前山(チンチョンシャンフェンジャンチュー チェンシャン)
- 住所
- 四川省成都市都江堰市青城山鎮青城山路
- 営業時間
- 3月~11月:午前8時~午後5時30分
12月~2月:午前8時30分~午後5時 - 定休日
- 月曜日
- 料金
- 前山入山料
大人:80元(約1,600円)
学生:45元(約900円) - アクセス
- 高速鉄道「青城山駅」下車後タクシーで約20分
都江堰(ドゥージャンイエン)

都江堰(ドゥージャンイエン)は、成都市の西部に位置する水利施設で、世界遺産に登録されています。その歴史は紀元前256年・秦の時代にまで遡り、当時建設されたシステムが現在もなお機能しています。
都江堰の最大の魅力は、その壮大な規模と精緻な設計で、世界で最も長い歴史のある分流ダムのうち唯一現存しているものです。堰を用いずに行われた水利事業が特徴で、巧妙な工夫が施された構造物は、古代の知恵と技術の結晶です。これにより、都江堰は氾濫を防ぎ、四川盆地に豊かな水を供給し続けてきました。
また、都江堰を訪れると、美しい自然景観と歴史的な建物が調和する中を散策できます。緑豊かな山々と澄んだ川の流れが作り出す風景は、まるで絵画のように美しく、訪れる人々の心を癒やします。
さらに、施設内には都江堰の歴史や仕組みを詳しく学べる展示も充実しており、家族連れでも楽しめるスポットとなっています。古代の技術の素晴らしさと背景に広がる壮大な自然との融合をお楽しみください。

都江堰景区(ドゥージャンイエンジャンチュー)
- 住所
- 成都市都江堰市都江堰大街1号
- 営業時間
- 午前8時30分~午後5時
- 定休日
- 月曜日
- 料金
- 大人:120元(約2,400円)
学生:60元(約1,200円)(学生条件あり)
子ども(12歳以下)シニア(65歳以上):無料 - 電話番号
- +86-028-96526
- アクセス
- ・市内からタクシーで約1時間
・高速鉄道「都江堰駅」からバスで約25分
春熙路太古里(チュンシールータイグーリ)

春熙路太古里は成都の中心にあり、最新の高級ブランドから、地元のショップまでが立ち並ぶ大きなショッピングスポットです。また古い建築物と高層ビルが混在し、独特な雰囲気を醸し出しています。フォトスポットとしても人気で地元の若者も多く訪れます。
お土産を買うのはもちろん、多くの飲食店やグルメを楽しむこともできます。お買い物に疲れたら、おしゃれなカフェで一息するのも良いですね。
春熙路太古里(チュンシールータイグーリ)
- 住所
- 成都市錦江区春熙路
- アクセス
- 地下鉄2号線「春熙路駅」徒歩約3分
【美食都市】成都で外せない絶品グルメ4選!
成都は、四川料理の発祥地として知られ、世界中のグルメ愛好家を引き寄せる中国の食の都のひとつです。ユネスコによって「美食の都」としても認定されています。
火鍋の辛さに挑戦したり、ピーナッツや胡麻が香る担々麺を楽しんだり、本場の茶文化に触れたりと、そのバラエティ豊かな食文化を楽しめることでしょう。地元の市場から高級レストランまで、あらゆる食事のスタイルを体験してみてください。ユネスコが認めた美食の都市・成都で、心も舌も満足できること間違いなしです。
四川火鍋

辛いものが好きでない方にも、ぜひ挑戦していただきたい「四川火鍋(スーチェンフォグォ)」。多種のスパイスを組み合わせることで深みのある辛さが生まれ、どんな具材との相性も楽しめます。辛いものが苦手な方は、ぜひオリジナルのつけダレを作ることをおすすめします。
成都にはたくさんの火鍋料理店があり、食事をしながら伝統芸能の「変面」を鑑賞できるお店もあるので、ぜひ体験してみてください。

四川火鍋を美味しく食べるコツ
- 1.スープのスパイスの調整
- 四川火鍋は非常にスパイシーですが、自分の好みに合わせてスパイスの量を調整できます。辛さが強すぎる場合は、醤油や豆板醤を使って調整しましょう。
- 2.食材の選び方
- トマト、キャベツ、玉ねぎ、豆腐、鶏肉、豚肉など、さまざまな食材を選ぶことができます。自分の好みに合わせて選んでください。
- 3.つけダレを作る
- 自分好みで作れるつけダレは火鍋を美味しく食べる重要ポイント。
たくさんの調味料が備え付けられており、自由に使うことができます。
<組み合わせ例>
・香ばしごまダレ: 醤油、ごま油、すりごま、ニンニク、ネギ。濃厚で香ばしい風味が特徴。
・さっぱり酢醤油ダレ: 醤油、酢、唐辛子を混ぜる。さっぱりとしていて辛さも調整可能。
・ピリ辛ニンニクダレ: 醤油、ごま油、ニンニク、唐辛子。ピリッとした辛さがクセになる味。
担々麺

成都の「担々麺(タンタンミェン)」は、濃厚でスパイシーなスープと、香ばしい挽き肉、ピリッと辛いラー油の組み合わせが特徴的な一品です。
ひと口食べれば、口の中に広がるスパイシーな風味が食欲をそそる、絶妙な辛さと豊かな香りが担々麺の魅力です。スープには、ピーナッツやゴマの香ばしさが加わり、まろやかなコクを感じることができます。
成都の担々麺は、地元の人々に愛されるソウルフードで、街中の屋台から高級レストランまで、どこでも楽しむことができます。お店によって味もさまざまなので、お気に入りの一杯を探してみてください。
串串香

成都の「串串香(スースーチャン)」は、地元の人々からも愛されている人気のストリートフード。その名の通り、竹串に刺した食材を特製の辛いスープで煮込むことからその名がつきました。
串串香の楽しみ方はとてもシンプル。肉、海鮮、野菜など、バラエティ豊かな食材の中から好きなものを選び、特製のスープで煮込むだけ。成都特有の辛さと香りを持つスープは、成都の食文化を象徴する一品です。
成都の街中には、多くの串串香の屋台や専門店があり、どこでも気軽に楽しむことができます。
中国茶

四川省はお茶(緑茶)の名産地としても知られており、訪れる観光客は本場の中国茶を堪能することができます。美しい自然と調和した茶館で、ゆったりとした時間を過ごすのもおすすめです。飲み比べも気軽にできるので、お気に入りのお茶を見つけてお土産にしてみるのはいかがでしょう。成都で特におすすめのお茶をご紹介します。
- 蒙山茶(もうざんちゃ)
- 唐から清の時代には献上茶として愛飲された、「不老不死の茶」とも呼ばれ、一度も途絶えたことがないという中国史上とても珍しいお茶です。2017年には中国十大茶ブランドにも選ばれています。透き通った黄緑色で、上品な香りが長く続きます。味は強くて新鮮ですがまろやかで甘みがあり、二度淹れるとさらにフレッシュでまろやかになり、香りがたちます。
- 峨眉山茶(がびさんちゃ)
- 中国茶最古の発祥の地といわれる峨眉山で作られ「永遠の禅茶」と評される峨眉山茶。平らでストレート、柔らかい緑色で長く芳しい香りがあり、新鮮で甘い風味を楽しめます。緑茶だけでなく紅茶・ジャスミン茶も人気です。
【初心者向け】成都観光のおすすめモデルコースは?
関西国際空港からの直行便は夜に到着するので、翌日朝から成都を楽しむ初心者向けのモデルコースをご紹介します。
3日間で巡るこのコースは、主要観光スポットを効率的に巡り、地元の文化と自然の美しさを満喫できるので、誰もが満足できるでしょう。移動手段もタクシーだけでなく、地下鉄やバスなどの公共交通機関を活用することをおすすめします。
1日目 都市の歴史と文化に触れる
成都初日は市内中心部を散策しましょう。博物館などで成都の歴史や文化に触れた後は、寛窄巷子で中国らしい街並みを楽しみながら、茶館でのお茶や可愛い雑貨も探してみて。夜は火鍋を食べながらの変面ショーもおすすめ。
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8:00 ホテル出発
地下鉄(約1時間)
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9:00 金沙遺跡博物館
タクシー(約30分)
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13:00 昼食後、杜甫草堂
タクシー(約10分)
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15:30 人民公園
徒歩(約10分)
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17:00 寛窄巷子で夕食
2日目 パンダと三国志を堪能
早起きして、パンダ基地へ。朝から元気に動き回るパンダの姿を堪能した後、市内中心部へ戻り昼食。午後はじっくりと三国志の世界へ。夕方から錦里古街を散策し、赤い灯篭に染まる街並みを楽しみながら夕食を。
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7:00 ホテル出発
タクシー(約40分)
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8:00 成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地
タクシー(約1時間)
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13:00 春熙路太古里で昼食
地下鉄(約30分)
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15:00 武侯祠
徒歩(約2分)
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18:00 錦里古街で夕食
3日目 大自然と世界遺産の世界へ
まずは青城山へ。山あいのハイキングを楽しんだ後は世界遺産の都江堰へ。その雄大な風景と歴史ある水利施設は今回の旅の締めくくりにぴったり。移動も多いので動きやすい服装や靴で出かけましょう。
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8:00 ホテル出発
新幹線+タクシー(約1時間)
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9:00 青城山・昼食
バス(約30分)
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13:30 都江堰
タクシー(約45分)
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18:00 市内で夕食
まとめ
成都は中国の四川省に位置し、自然と歴史が豊かな魅力的な都市です。
成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地では、愛らしいパンダたちを間近で観察しながら、彼らの保護と繁殖について学ぶことができます。錦里古街や寛窄巷子では、伝統的な街並みを散策しながら、地元の美味しい料理を堪能できます。諸葛亮を祀る武侯祠や、美しい自然環境を誇る青城山に加え、世界遺産に登録されている都江堰は、その巧妙な設計に驚かされることでしょう。
歴史、文化、自然、美食が見事に融合した成都を訪れて、心に残る素晴らしい旅をお楽しみください。
※本記事は2025年1月6日現在の情報です。