KIXトリビア

関空のいろんな施設を探検しよう!

8 浄化センター

今回、関空探検隊が出かけたのは「浄化センター」です。日本の空港では、数少ない施設で、環境にやさしい空港づくりをめざす関空ならでは。島内のいろいろな施設で使われた生活排水などをきれいな水にして海に放流しています。きれいにするため、高度処理と呼ばれる珍しいことをやっているのにビックリ! 

浄化センターは空港島の南西の端にあり、約30,000uという広い敷地に巨大な水槽をいっぱいかかえています。生活排水と機内食工場や格納庫などから出る特殊排水を巨大な水槽の中できれいな水にして、海に放流します。また、きれいにした水(中水)をトイレの水洗や植栽に再利用しています。

さて、「浄化センター」では、汚水をどれくらいきれいにするのかといえば、まず左の写真を見てください。左端が空港の施設から出た生活排水です。2番目を見ると、汚水が汚泥となって沈殿しています。それが徐々にきれいになっているのがわかります。

さて、生活排水は島内15ヵ所に分散するポンプ場に集められるなどして、浄化センターに集められます。まず、沈砂槽のスクリーンで土砂、ゴミが取り除かれます。

次は曝気(ばっき)槽。これは浄化センターの自慢の施設なのです。何が自慢かといえば、ここで微生物を育てているのです。最初あまり自慢できたことではないと思ったのですが・・・・・・。

それなのに浄化センターの人は「ここで見える微生物だけで10種類もいるんですよ。確認されていないものになるとすごい数になります」と自慢げなのです。

あまり大きな声で言えませんが、この微生物は大酒飲みなのです。空気と汚水中の栄養をもらって働くのですが、栄養物のひとつにメタノールという工業用アルコールを与えられ、大暴れじゃなく、活発に活動するらしい。

深さ8mもある曝気槽を開けてもらったのですが、汚れた水が泡立っているだけで、微生物が何をしているのかさっぱりわかりません。そこで、水質実験室の顕微鏡でこの微生物たちの姿をとらえました。透明の微生物が動いています。

どうして微生物が汚れた水をきれいにしているのか。簡単にいえば、微生物が汚れを分解したり、食べたりして無臭、透明の水にするんだって。

その後、薬品を入れたり、砂でろ過したりしてリンや浮遊物を取り除き、汚泥は固めて焼くなどして処理します。

二重、三重に水をきれいにして、海へ放流します。これも環境にやさしい空港づくりのためなんですよ。

旅客ターミナルビルでは、1日1,300m3の水を使用していますが、そのうち700m3は浄化センターの処理水を再利用しています。


浄化センター

浄化されていく島内の排水

微生物を顕微鏡で見ることができます。
 

島内15ヵ所にあるポンプ場から浄化センターに排水が集まる。曝気槽の微生物が汚れを分解。薬品を入れてリンを取り除く。砂でろ過して浮遊物を取り除く。