KIXトリビア

関空のいろんな施設を探検しよう!

5 航空機給油施設タンカーバース

あの大きな飛行機が飛ぶためには、どれくらいの燃料がいるのかな?また、その燃料はどこから運ばれてきて、その受け入れ方法はどうなっているのかな?「飛行機のガソリンスタンド」ともいうべき、オイルタンカーバースへその謎解きに出かけました。  

タンカーバースは、空港譲岸から100mほど沖にある多数の杭を打ってつくった桟橋で、燃料積載料3,000klから49,999klまでのタンカー3隻が着桟できるようになっています。ここから配管橋と3本の油送パイプが延びています。

現在時刻は10時30分。今日もタンカーが予定時刻にきっちり着桟してきました。タンカーパースは、燃料を扱っている施設だけに危険だから、決まりごとがいっぱい。風速が13km/h以上、波の高さが70cm以上ある場合、危険なのでタンカーの入港は許可されません。また、タンカーパースの半径30m圏内には、他の船は近寄れませんし、船の着桟速度も15cm/秒で、2隻の警戒船が周りをガード。着桟すると、万が一燃料が海に漏れた場合に、拡散するのを防ぐために、オイルフェンスがタンカーを囲みます。

また防火対策も万全を期しています。船が着桟する場所に沿って海水を汲みあげ、高さ10mまで噴射して水の壁をつくり輻射熱を遮る「ウォータ−カーテン」。また、各タンカバースには泡消火薬剤と海水を混ぜたものを噴射して火を消す「泡モニターノズル」が備えつけられています。

さて、いよいよ燃料の容量、品質検査を立会い作業でチェック。燃料は積んだ時と降ろした時の誤差が全体量の0.2%以内という決まりもあり、チェックがなにかと大変!全てのチェックが終わると、タンカーからパースヘ受入れ作業の始まりはじまり。

受入れ作業には、ロ−デイングアームと呼ばれるやじろべえの形をした巨大な配管を使います。燃料漏れがないかを確認すると、船のカーゴポンプで圧力を徐々にあげながら、1時間に1,000klから1,500klの速さでタンカーから燃料を受入れ、約2時間半ほどで完了します。燃料はエアーセパレーターで空気を抜き、さらに抜いた空気の中に残った油分をミストレシーバーで取り除いた後、約2km離れた貯油タンクヘ。そこで再度品質検査を行い、総延長約11kmの地下に埋められた配管を通って工プロン(駐機場)下のハイドランドバルブヘ。そして、そこから給油ホース車が駐機している飛行機に、燃料をたっぷり注入します。

タンカーパースで働く人々には、ここは危険がいっぱいという自覚が大切だとか。みなさん、厳しい表情で、テキパキ作業をすすめられていました。本当にご苦労さまです。


タンカーが予定時刻に到着→念入りに燃料をチェック→ローディングアーム→輸送開始→エアセパレーターで燃料の空気を抜く→3本の油送パイプで貯油タンクへ

泡モニターノズル

ウォーターカーテン