KIXトリビア

関空のいろんな施設を探検しよう!

2 海上保安庁巡視艇「きしかぜ」同乗

まわりを海にかこまれた関空。
海での安全を守っているのが海上保安庁の巡視艇です。
今回、寒風が吹き抜けるなか、この巡視艇に乗り込みました。  

海上保安庁関西空港海上保安航空基地の建物は、関空の北端にあります。目の前は海、この日、波の高さが22mほどということで、波が叩きつけるように護岸に押し寄せ、目を沖にやれば、波が激しくぶつかりあって三角波が立っています。「さぞかし揺れるだろうな」と、ちょっぴり不安な気持ちを抱きながら、桟橋から巡視艇「きしかぜ」(24t)に乗りこみました。

この巡視艇には船長、機関長ら5人の乗組員が船の運航に当たりながら、海での事故の救助活動や犯罪の取り締まりなど、海での安全を守るための警備救難活動に取り組んでいます。また、関空に国賓が訪れるときは、海上からの警備に当たるなど、一般 の人々の目に止まることはありませんが、地道な活動をされているんだと実感しました。

水鳥たちが翼を休めている防波堤を出ると、高波がうねっています。船は波間を縫うように走りますが、高波に突き上げられドス−ンと叩きつけられます。 遊園地のジェットコ−スタ−に乗っているような感じ。楽しいような怖いような、何だか妙な気分に。

海から眺める空港は、銀色に輝く大屋根が威容を誇り、滑走路を行き交う飛行機が波間に浮かんでいるようで、巡視艇といういかめしい船に乗っていることを、しばし忘れるほどのすばらしい光景です。沖に出ると、採捕禁止の黄色い標識が海面 に突き出ています。関空島の周囲400〜500mは禁漁区域になっていることを示す標識です。さまざまな魚介類が棲息しています。将来、この魚介類たちがさらに沖で繁殖してほしいとの思いがこめられています。だから、この区域での密漁を監視するのも巡視艇の仕事です。

巡視艇の最高速度は、漁船や貨物船よりもかなり早く、犯罪に絡んだ船を追跡し、取り調べるため、船にはレーダー、GPS(全地球測位 システム)、拡声器、サーチライト、放水銃など、さまざまな設備がそろっています。

乗組員の方は、つねに周囲に目を配り、航行する船の安全などを双眼鏡で覗いてチェックします。24時間、交替勤務で休むことなく監視活動などに当たり、海の安全を守っています。巡視艇のみなさん、ご苦労さまです。


24時間、交替勤務で休むことなく監視しています

緊急時に備え、海図での針路決定は大切な仕事

左:GPS(全地球測位システム)により正確な位置が確認できる 右:操舵室と船上部の見張り所とをつなぐ伝声管

ほうすい巡視艇にはレーダー、GPS、拡声器、サーチライト、放水銃などさまざまな設備が装備されています

飛行機が行き交うすばらしい景色の中、船は波間を縫うように走る