KIXトリビア

関空のいろんな施設を探検しよう!

1 農林水産省動物検疫所関西空港支所

日本は世界でも数少ない家畜の悪性伝染病がない国。
動物などにより海外から伝染病が進入するようなことになれば、国内の動物たちは大変!そこで、動物検疫所では、動物を日本に持ち込む場合、また、海外へ持ち出す場合に、伝染病などを検査。その様子を見学するため、動物検疫所を訪れることにー。  

動物検疫所を訪れる前に、動物検疫の様子を見るために国際線カーゴエリアの検査場所へ。いたいた、この日フランスからの航空便で届いたばかりの5000羽のヒヨコたち。かわいい嘴からピヨピヨ鳴き声をあげています。3人の検疫官がヒヨコの異常の有無について検査しています。検疫官がヒヨコや糞などの必要材料を採取します。この後、ヒヨコは日本各地の係留場所まで送られることになります。

ヒヨコの検疫検査を見学した後、犬たちが保留されている施設へ。ここを出入りするときは、白衣を着て、長靴は履いて必ず手を消毒液で洗い、長靴の底も洗います。白衣を着ると獣医さんになり、なんだかえらくなった気分。「エヘン、それじゃ回診ではなく、見学にでかけましょうか。」

狂犬病は犬に限ったものではありません。海外では猫、あらいぐま、きつね、スカンクなどからの感染が報告されています。このため平成12年に狂犬病予防法が一部改正されて、狂犬病の検疫の対象として犬に加えて猫、あらいぐま、きつね、スカンクが加えられました。またサルによるエボラ出血熱とマールブルグ病の感染が海外から報告されています。このため感染症新法が制定され、平成12年からサルの輸入検疫が実施されています。

また昨年10月からは、コイヘルペス等の侵入を防ぐため、金魚なども輸入検査の対象に加えられることになりました。

これらの動物を日本へ持ち込む場合、外国へ持ち出す場合には、検査が必要となります。

日本に住むことになった人たちが犬や猫などを海外から連れてくる、または呼び寄せたりするには、(1)マイクロチップの装着、(2)30日以上間隔をあけた2回の狂犬病予防注射、(3)農林水産大臣が指定した検査施設による血液の検査、(4)検査のために採血した日から180日以上の待機、が必要になります。

そして日本に到着する40日前までに、事前に到着するということを届け出る必要もあります。

これらのことが輸出する国の証明書にきちんと記載されていると、日本に到着したときに、証明書のチェックとマイクロチップの確認をすれば、その日におうちに帰ることができるのだそうです。

でも、輸出する国の証明書ではなかったりすると日本へ入国することが認められないし、証明書に記載漏れなどがあった場合、またどうしても180日の待機が待てずに日本に到着してしまった場合には、180日を満了する期間を動物検疫所の施設で係留されなくてはなりません。何頭かの犬が広いお部屋のそれぞれにいて、みんな元気いっぱいだったけど、やっぱりちょっと寂しそう。

サルの検疫施設は病原体の広がりを防ぐため、様々な工夫がされています。サルの入る部屋のドアは3重になっており、空気圧を下げてあります。これによって、中の空気が外に出ていかないようになっているのです。また最近エアコンなどにも使われている「ヘパフィルター」で遮断されていて、ウイルスのような小さな病原体も逃がしません。安全管理は万全、いろんな技術を駆使したハイテク施設なのね。


国際線カーゴで動物たちが到着→検疫官がヒヨコの異常の有無を検査→検疫官がヒヨコや糞を検査

農林水産省動物検疫所関西空港支所

職員25人が24時間体制で頑張る


可愛いおサルも要注意!写真提供:(株)日本モンキーセンター